Now On Summit

主に登山の記憶

爆風の八方尾根から厳冬期の唐松岳を目指せ

2016.02.07 八方尾根 (長野県)


ヤマテン予報は朝方ガスで昼以降晴れ。
雲海で大展望だな、こりゃ。
日帰りで行く予定がなかった場所なので不本意ではあるが、行くしかない!

・・・あれ?


(画像をクリックすると1920×1280で見ることができます。)

八方尾根スキー場〜八方池〜丸山ケルン〜八方池〜八方尾根スキー場


ゴンドラ前の駐車場に着いたときには雪がチラチラ降っていた。
リフトに乗ってるときもジャンジャン降っていた。
八方池山荘前に着いたときにはホワイトアウト
一瞬躊躇したけれど、BCスキーの2パーティが先に登っていったので付いて行く。


なんとなく先が見えてきた。

上ノ樺を越えた、どこぞの丸いピーク。
風がすごいのがわかる。

スキーヤーが滑ってきた。カッコヨス。
スキーなら帰りのゴンドラの時間も気にしなくていいので羨ましい。
あ、目的が違うか。

丸山ケルンから。
奥に見えるのは頂上か。まだ結構あるな。
風もすごいので撤退!

風を写真で表現するのはどうすればいいのか。

やっぱり難しい。
天気はずっとこんな感じ。不帰も全貌をハッキリ見せることはなかった。

雲海になってくれるはずだった雲は、高い位置をキープしている。

これから登るスキーヤー達。
夕方は晴れたので、この人達はいい景色が見れたかな。

幻想的な尾根を見上げて。

白馬二山(笑)がチョロっと。

完成形のラチェット式ワカンが活躍した。作ってよかった。

ワカンで膝下ラッセルも体験。平坦ならまだしも上りだとキツイね。こんな軽いザックでキツイとか言っているようじゃ、まだまだですな。

バラクラバ・ゴーグル・オーバーグローブ等はすぐに出せるようにしておかないとね。強風が予想されるときには最初からバラクラバは被っておいてもいい。教訓。

次に来るときはテントで時間を気にせず、唐松岳を目指したい。

わかんをラチェット式ベルトに改造

[追記]2017.04.10
2016シーズンに一度プラベルトが切れ、ベルトの為だけに軽アイゼンを購入し付け替えましたが、2017シーズンにまた切れたので、元に戻しました。
脱着が楽なので重宝していましたが、耐久性に難アリです。


もともとはオクトスで発売された「アルミわかんラチェット式」を知って、出番の減ったラチェット式の軽アイゼンもあることだし、そのバンドを流用できないかと思ったことから始まった。

現物を見るまでもなく、軽アイゼンからラチェットベルトは外せるだろうし、わかんのベルトに付いてる輪を利用すれば誰にでもできそうだ。
と考えて、ベルトの取り回しを試行錯誤してできたのがこの初代バージョン。



実際に山で試し履きしてみると、なんとなくグニャグニャしてる感じはあるが概ね良好。強いて言えば試行錯誤の末に決まったベルトの余った部分がゴチャゴチャしてて邪魔。
ゴチャゴチャが気にならないという方はこのバージョンはオススメ。


[追記]
赤ベルトの取り回し方の一例を載せました。
後ろ側のベルトは前後逆にして、U字型の部分を真ん中の中に通してしまうのもいいかもしれません。
文章での説明が難しいので、伝わり辛くてごめんなさい。





Dカンを直付けすればシンプルになりそうなので変更してみた。
しかしDカンは近所では手に入らず、しかもDカンだけでは縦の長さが足りなそうってことで、コーナンに売ってた月カン30mmを購入。


これは問題外。



月カンをベルト幅25mmに合わせて且つ縦の長さを伸ばすために変形させた。
この時点で誰にでもできる改造ではないような気がしますが。



なんとなく理想な形になったが、非装着時にこの変形させた月カンがくるくる回って、いざ装着しようとする時に所定のポジションに落ち着かなくてイライラすることは容易に想像できる。加工の手間の割りにイマイチなので、この二代目バージョンはオススメできない。


もう少し縦の長さが欲しいことと、所定のポジションに落ち着かせるために工作することにした。
3mmのステンレス棒を買ってきて長さ85mm(ベルト幅25mm+30mm+30mm)にカットし↓のように曲げる。プライヤー2本あればなんとか曲げられるが、手にマメができるのでオススメしません。据付の万力に挟んで叩いて曲げれば楽です。(誰でもできませんねコレは。)



月カン30mmはそのまま使うとちょうどいい。


裏から見るとこんな感じ。

月カンはクルクル回りません。

最終完成形。

アップで。

誰でもできる改造ではなくなってしまったが、個人的にはこの最終完成バージョンは納得の出来。


加工ができる方なら↓のように3mmステン棒を曲げて、ベルトに通した後に矢印の位置をプライヤーで閉じれば更にシンプルなのができそう。
直径30〜40mmくらいの丸カンでもいいかも。


手がかじかむ寒さの中、わかんのベルトを通す煩わしさが解消されて満足度が高いです。
片足に要する時間は、取り付け20秒、取り外し5秒です。付けたり外したりが手間ではなくなるので、出番が増えそうです。
もしかしたら改造したことでできなくなったワカン歩行技術があるかもしれません。もしこの記事を見て改造して、使ってみて不都合がありましたら、コメントください。

記事中の写真にラチェットベルトが2種類写ってますが、2セット作って写真を撮ったり撮らなかったりでしたので、統一性なくややこしくて申し訳ありません。



※改造の作業中、改造が起因する事故・怪我等に対して、当方は一切の責任を負いません。
 また、加工品の強度、耐久性も当方は一切保障いたしません。
 改造はあくまで自己責任でお願いいたします。



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デリコ、大室山に登ったってよ

2016.01.24 大室山 (1,587m 神奈川県・山梨県


1月18日。関東地方に雪が降った。
2014年2月の大雪ほどではないけれど、丹沢山塊はかなり積もった様子。裏丹沢なら空いているだろうと、まだ未踏の大室山へ。ホントは蛭ヶ岳を目指したかったが登山口にたどり着けずに急遽変更したのでした。



(画像をクリックすると1920×1280で見ることができます。)

吊橋〜茅ノ尾根〜大室山〜茅ノ尾根〜吊橋



ひたすら尾根通しの登山道を行く。

雪も増え、いい感じの林。
木々の隙間から蛭ヶ岳が見えてくる。

バージンスノーが輝いている。

山頂直下は霧氷地帯だった。

トレースはあるけど、それほど踏まれていない。

この日は丹沢全域で霧氷祭りだったようだ。

木漏れ日と影のコントラスト。

丹沢の雪は2,3日で解けてドロドロになることが多い。しかしこの週は寒気が居座ったため一週間たっても雪はバッチリ残っていた。
まさか展望のない山だとは知らず2人にしか会っていないが、静かな丹沢を楽しめた。



日光白根山までは行ってません

2016.01.09-10 日光白根山 (2,578m 群馬県・栃木県)


前日のヤマテン予報では9日午後から10日朝まで晴れ。
初日に登ってもいいし、2日目朝でもいいな。前白根山手前でテントを張ろう。

スタートも遅くなってしまい、テントを張った後に山頂に向かうが、避難小屋手前でタイムリミットになり引き返す。
翌朝は風が強く、前日には見えていた山頂もガスの中。無理して行く事もないのでそのまま下山した。



(画像をクリックすると1920×1280で見ることができます。)

1日目
湯元スキー場〜外山鞍部〜幕営適地でテント設営〜前白根山〜避難小屋手前〜前白根山幕営適地(テント泊)

2日目
幕営適地〜外山鞍部〜湯元スキー場


スキー場からの急登を登り終えて太陽に迎えられる
樹林帯の尾根道
戦場ヶ原と男体山
前白根からの稜線
日光白根山頂アップ
前白根に登り返す


「荒れてるので下山します。」
「雪山だもん。それが嫌なら登らないほうがいい。」

下山してる途中、初めて会った上りのパーティとの会話。
その嫌味っぽさに、少々後味の悪い下山となった。

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

細々と続けているこのブログですが、また新しい年を迎えることができました。
もしかすると突然の路線変更もあるかもしれませんが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。


1/5 丹沢・鍋割山にて。

2015年最後の谷川岳

2015.12.31 谷川岳 (1,977m 群馬県新潟県


数日前の甲斐駒黒戸尾根が、まさかの途中リタイアという登り納めとしては余りに中途半端だったため、急遽休みになった2015年最後の日にガッツリ雪が踏めて確実に頂上が踏めそうな谷川岳に行ってきました。



(画像をクリックすると1920×1280で見ることができます。)

天神平〜熊穴沢避難小屋〜谷川岳〜熊穴沢避難小屋〜天神平


さすが谷川岳
少ない少ないと言われている今年の雪でも、雪山歩きとして十分に満足できるほどの雪があった。
こんな素晴らしい天気の中、2015年の山納めができたことに感謝なのである。


2016年も安全にいっぱい登れますように。

雪のない冬の始まり 常念岳

2015.11.21-11.22 常念岳 (2,857m 長野県)


三連休です。
燕岳まで縦走したかったのですが、雪はないし天気も微妙なので単発としました。
稜線では冷たい強風が吹いていて、そこだけ冬でした。



(画像をクリックすると1920×1280で見ることができます。)

1日目
一ノ沢登山口〜常念小屋〜常念岳〜常念小屋(テント泊)

2日目
常念小屋〜一ノ沢登山口


胸突八丁の階段を登り終えると雲を抜けた。
下界からは頂上が見えていたが次第にガスに包まれ、もしかしたら頂上もガスで槍穂の稜線も見えないかもと心配していたので期待が膨らむ。



常念乗越。
やった。槍が見えている。
明日は期待できない予報だったので今日中に頂上へ行こう。



この日はテント場独り占め。
かと思いきや、冬季小屋内でテント張ってた人が出てきたのか?夕方にひと張り増えた。
冬季小屋は15人ほど泊まってたらしい。



なめらかな雲海。
一面に広がってた。



寒々しい奥穂〜前穂。
雲海と高曇りの狭間で北アルプスは全て見えていた。
写真を整理していて気付いたのが、ミニチュア燕岳やミニチュア烏帽子岳
遠くから見る「高さ的に目立たない山」探しも面白い。



翌朝の雲海は前日とは違い、荒々しく男らしい雲海だった。
今年の北アルプスは雲海に恵まれていた気がする。
来年もたくさんいい景色を見せてくれ。