Now On Summit

主に登山の記憶

のんびり尾瀬でマッタリんこ

2016.09.03-04 尾瀬 (群馬県新潟県


初めての尾瀬
一応、山と高原地図は2013年版を持っているけれど見るだけで使うのは初めて。いや、会津駒のときに使ったかな?三岩岳が載ってないから使ってないか。



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1日目
鳩待峠〜山ノ鼻〜竜宮小屋〜見晴〜東電小屋〜ヨッピ橋〜竜宮小屋〜見晴(テント泊)

2日目
見晴〜沼尻〜三平下〜一ノ瀬



天気は上々だけどハイシーズンじゃないから人は少ないね。
北岳の予報がイマイチだから晴れそうな尾瀬へ来てみました。



至仏山も燧ケ岳もくっきりだー♪
見えてる景色に変化がないので同じような写真ばかりになってしまう。
腕が問われるな、ここは。



村が見えたどー



1日目に燧ケ岳は登るつもりだったけど見晴の小屋集落の誘惑に負けてしまい、ハシゴした挙句にお昼寝してゴロゴロ過ごしました。尾瀬だからいいか(意味不
トイレはペーパーも流せる水洗で臭くないし、水場も完備。集落から一歩外に出れば尾瀬ヶ原を満喫できる、お気に入りのテント場となりました。



夕方ぐるっと散歩してから湯煎するだけメシ。相変わらずセブンのもつ煮サイコー。
この日は弥四郎小屋が休業中だったので、小屋前のベンチが気兼ねなく使えて、テント泊の方々で賑わってました。
夕方から寝るまでは雲が多くなって星空は見えないかなーと、



思ってましたが2時に起きたらコレ!
星撮り道具はセッティングしておいたのですぐ撮影に入りましたが、天の川の濃い部分は西方向に沈んでて、薄い部分がぼんやりとしか見えなくて残念。もっと早く起きてチェックするべきでした。
それでも四方を山に囲まれて真っ暗な尾瀬ヶ原で、満点の星空と幾つもの流れ星を堪能できました。



翌日は尾瀬沼経由で一ノ瀬まで。今回は休み明けの出勤が早いので早々に帰りたいところですが、一ノ瀬から大清水まで700円も払ってバスで下りてきたはいいけど、大清水から駐車場の戸倉へ行くバスが行ったばかりで次は1時間40分後。きまぐれで尾瀬に来たツケが回ってきてしまった。帰りのバスの時間を気にしてなかった。待つか歩くか考えていたら、目の前の駐車場に止めてた方が戻ってきたので、意を決して乗せていただけないか懇願してみたところ快諾していただきました。
この方、東電OBの方で尾瀬はかなり来ていたらしく、いろいろ興味深いお話も聞けました。乗せていただいてほんっっとにありがとうございました。


そんなこんなで人生初の尾瀬は、人生初のヒッチハイクで終わりました。チャンチャン♪

2016 後立山縦走 扇沢〜栂池 Day 3-4

2016 後立山縦走 扇沢〜栂池 Day 1-2はこちら


微妙な天気の中、3泊4日で栂池を目指して歩いてます。



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3日目
五竜山荘3:40〜5:45唐松頂上山荘5:55〜6:15唐松岳6:30〜10:05天狗山荘10:35〜11:35白馬鑓ヶ岳11:40〜13:30白馬頂上宿舎(テント泊)

4日目
白馬頂上宿舎4:00〜4:30白馬岳4:40〜5:40小蓮華山5:40〜6:40白馬大池7:00〜7:20白馬乗鞍岳7:20〜8:45栂池高原



3日目

この日は唐松岳〜不帰キレットを越えて、最低でも白馬頂上宿舎までは行きたい。気分次第で鑓温泉もアリだけど、天狗山荘に10:00までに着いたら白馬大池まで行こうと3:40にヘッドランプを点けて出発します。 唐松〜五竜は2014年に歩いているのですが、唐松山荘に近い牛首という岩場以外あまり記憶にございません。樹林帯に入ったり小ピークに登ったり、こんなにアップダウンがあったんだなという印象です。暗くて相変わらずのガスの中でも時々唐松岳らしき山が見えるので、近づいている実感はあり、牛首を登って山荘が見えるとホッとします。

夏前にtwitterでフォローさせて頂いた方が何故か山岳警備隊になり唐松山荘にいるっぽいので、ご挨拶できたらなーと思っていたらすぐに実現できました。山荘前で記念撮影パチリ!

何となくガスが取れてきたので今のうちに山頂を踏んで先を急ぎます。山頂から先は不帰ノ嶮(かえらずのけん)というキレットなので、この旅2回目のヘルメットを装着し気合を入れます。

まだ早い時間ですが、すれ違いの方が結構いました。2峰を超えると1峰までの急峻な上りが見えますが、憂鬱なのがその奥に見える「天狗の大上り」、標高差300mを一気に登ります。不帰ノ嶮を通過し天狗の大上りに差し掛かるところでエネルギーチャージしました。

息も絶えだえ300mを登りきると遠くに雪渓が見えたので、おそらく天狗山荘もあそこだと張り切りますが、見た目以上に遠くて萎えます。天狗山荘には雪渓の雪解け水場があり飲み物がキンキンに冷やされていて、思わずコーラを購入。美味かった!頼んだ牛丼もかなりポリューミーでしたが何とか完食。白馬大池までの活力になります。

天狗山荘をスタートしてすぐ、少し成長した子ライチョウに会いました。ここまで他の登山者の方から目撃情報は聞いていたものの会えずに、2年振りくらいに会ったライチョウは望遠レンズに付け替えてる間も隠れずに居てくれました。

鑓温泉への誘惑を過ぎると真っ白な白馬鑓ヶ岳です。ザレた白い斜面をひたすらつづら折れに登り、気付いたら山頂へ直登してました。山も白いですが、それ以上に空が真っ白です。

白馬鑓ヶ岳を下り始めると急に暗くなり風も冷たくなりポツポツと雨が降り始め、すぐに本降りになりました。カメラを濡らすワケにはいかないのでドライバッグに入れザックの中へ。当然ですが杓子岳は巻きます。

なのでしばらく写真は無く、次の写真がコレ。雷も鳴ってたので仕方なく混み混みの白馬のテント場で幕営。この後降ったり止んだり。明日は最終日、好天に期待するしかありません。
これだけ人がいると健太(※同日程で同じルートを歩いているG大阪長谷川健太監督似の若者)がいるのかいないのかわかりませんが、雨の中、白馬大池まで行ったのかもしれません。

夜中ふと目が覚めて空を見るとなんと天の川が見えているではありませんか!予想外のことだったので急いで星を撮りました。薄っすらガスが掛かってますね。もう少し早く目が覚めればよかったんですが、これでも山の上で見る星空は最高です。


4日目

テント場から、頂上宿舎から、白馬山荘から、山頂ご来光を目指して大勢の方が登っていきます。ご来光は下山ルート上から見えそうだったので頂上は写真だけ撮ってそそくさと下山開始します。

しばらくして富山側からガスが上がってきて、完全に閉ざされる前に日が昇りました。この旅初のご来光です。ぼんやりしてますがこれはこれでいい感じです。山頂にいた大勢の方々はガスのないご来光は見れたのでしょうか。

小蓮華山を過ぎるとガスが晴れて鹿島槍ヶ岳までの稜線が見えてきました。あそこから幾つもの頂を越えてここまで歩いてきたと思うと、込み上げるものがあります。

完全にいい天気になりました。雲海も見えて稜線もバッチリ。これから登る方は羨ましい限りです。

白馬大池でザックをおろして休憩しつつ人間ウォッチング。幼稚園から小学校低学年くらいの子供が多いですね。こんな天気にこんな素晴らしい景色の中、お泊りができたら山が好きになっちゃうだろうなーと思っていたら男の子が泣いていました。山岳警備隊の方に「泣いてても家に帰れないぞ。」と発破を掛けられ、お母さんと手をつなぎ白馬岳方面に登っていきました。山頂まで行けたかな?

乗鞍岳周辺は大きな岩の上を大股で歩く場面も多いので足にきますね。しかしこれが最後のピーク。あとは下るだけで旅は終わります。

大きな岩がゴロゴロしている急斜面を飛び跳ねるように下っていたら、見覚えのあるゼロポイントのデカザック。そうです、健太です。
「おー君はもしや!」
2日ぶりの再会でした。聞くと、やはり彼は2日目に唐松まで行っていましたが、3日目に私が唐松山荘に着いた時間にはまだ出発していなかったようです。おそらく私が白馬でテントを張り終えてマッタリしていた頃、雨も止んできたので白馬大池まで進んだようです。

そして感動のゴール!お疲れ様!
ホッとする反面、終わってしまった寂しさもあり複雑な気持ちになりました。

栂池パノラマウェイのロープウェイに爺ヶ岳から船越ノ頭までの稜線の写真が貼ってありました。
「これ、全部歩いたんだ。」 「幸せすぎるね。」
ゴンドラを降りて健太とはガッチリ握手をして別れました。
「またどこかの山で!」

途中ほとんどガスの中だったけど、撤退を余儀なくされるような悪天候にならず、ケガもなく無事に歩き通せました。
この山旅を快く送り出して見守ってくれる妻と、この山旅で出会った全ての方、この山旅を支えてくれた全ての方に感謝します。
ありがとうございました!!

2016 後立山縦走 扇沢〜栂池 Day 1-2

2016.07.28-31 爺ヶ岳 (2,670m 長野県・富山県
        鹿島槍ヶ岳 (2,889m 長野県・富山県
        五竜岳 (2,814m 長野県・富山県
        唐松岳 (2,696m 長野県・富山県
        白馬鑓ヶ岳 (2,903m 長野県・富山県
        白馬岳 (2,932m 長野県・富山県
        小蓮華山 (2,766m 長野県・新潟県
        乗鞍岳 (2,469m 長野県・新潟県


今年もソロ縦走の季節がやってきました!
去年は行かなかったけど!
候補は3つあり、行きたい順に

1 後立山 扇沢〜栂池
2 三俣山荘ベースに黒部五郎、水晶
3 南アの南部 悪沢〜赤石〜聖の周回

今年はなかなか関東甲信地方の梅雨が明けず、概ね天気が良さそうな南アに対し、北アはガスだの傘マークだの決していい予報ではありませんが、行きたさを優先して後立山を縦走することに決定しました!



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さて、縦走となるとマイカー派の方は、どこに車を駐車する?車の回収方法は?等、いろいろ検討しなければいけませんが、後立山に関してはほぼ全ての登山口にバスが通っているので問題ありません。下山口に自転車をデポするのも有効ですね。
今回私は下山してからすぐ車に戻りたいので、白馬周辺の玄関口である八方に駐車し、始発に合わせて白馬駅まで歩き、電車バスで登山口の扇沢までいきました。八方なら五竜、猿倉、栂池、どこから下りてもバス1本で繋がっているので急な予定変更でも安心です。
ちなみに栂池〜八方〜扇沢なんてバスもありますが、本数が少ないので時間に注意です。


1日目
扇沢7:40〜7:55爺ヶ岳登山口8:00〜12:00種池山荘12:30〜13:40爺ヶ岳14:00〜15:15冷池山荘(テント泊)

2日目
冷池山荘5:30〜7:10鹿島槍ヶ岳8:10〜9:15キレット小屋9:30〜13:00五竜岳13:15〜14:05五竜山荘(テント泊)


計画では冷池泊は決めていて、2泊目以降は行けるところまで行くつもり。でも3日目(土曜日)に白馬泊は避けたいという感じ。


1日目

八方から電車バスで扇沢まで行ってもまだ8時。冷池まで時間的には余裕(なはず)です。雨は降っていませんが、周りの山には重そうな雲が乗っています。


この日は冷池でテントを張るまで景色を見ることはありませんでした。柏原新道は風もなく多湿だったので、歩き始めて10分で汗が絞れるほどになり、体力の消耗も激しい気がします。「歩きやすくて初心者にもオススメ!」なルートらしいですが、私はあまりいいイメージはありません^_^;


途中、また熊に遭いました。今回は大きいので緊張しましたがスルーしてくれました。一応種池山荘の方に報告はしましたが、1日に数件の報告があるそうです。写真中央の黒い物体が熊です。こっちがフリーズしてしまったので、すぐ写真が撮れませんでした。

ようやく種池山荘に到着です。青シャツのおじ様は、同じバスで来て同じようなペースで登っていた方。種池泊で爺ヶ岳ピストンだそうです。少しお話をし、ここでお別れ。


種池山荘を出るとすぐチングルマの綿毛が凄いことになっていました。花の時期にはもっと凄いことになっているんでしょうね。綿毛のほうが好きですが。


稜線は涼しい風が吹き、時々薄いガスが飛んで爺ヶ岳が見えたり見えなかったり。真っ白なガスの中、今回縦走の一つ目のピーク、爺ヶ岳で記念撮影したら冷池山荘を目指します。


冷乗越まで時間の割に思っていた以上にキツく、山荘に着いてまず生ビールを頼みました(笑)小屋とテント場は離れていて、崖っぷちを通るので危ないと聞いていましたが、迂回路が作られていました。ありがとうございます。
テント場まで上がると、同じ時間に扇沢をスタートした若者(G大阪長谷川健太監督似)がのんびりしており、13時頃に着いたとのこと。早い!健太も3泊で栂池を目指しているので、同じルートを歩こうとしているのは間違っているのではないか、やはり鑓温泉で下りるのが妥当なのではないか、いろんな不安が入り交じります。
テントは8張りほど。夏山シーズンとはいえ平日のテント場は空いていて最高です。うたた寝をしたら少し晴れて爺ヶ岳が姿を現しましたが、その後は夜にかけて雨。予報通りでした。



2日目

3時に起きると外は真っ白。どうしようかなーとうだうだ考える。停滞しても構わないけれど、とりあえずトイレに行こう。あれ?雨降ってるじゃん。マジかー。カッパを羽織って小屋まで往復すると雨も止み明るくなってきた。荷物をまとめた頃には晴れて、鹿島槍立山剱もバッチリ見える。良かった、行ける。


途中の布引山あたりでガスが上がってきて焦ったけれど、鹿島槍山頂では最高の天気になった。低い稜線では雲海が溢れていた。当然キレットは雲海に飲み込まれていて、その雲を抜けた向こう側の五竜山頂でまたこんな景色が見られたらいいなぁと思っていた。
南峰から北峰へ向かう下りはかなり険しい。西穂独標から上のような雰囲気すらあるのでは。北峰へ登り吊尾根分岐でエネルギーを補給したら、いざキレットへ突入です。


地図には吊尾根分岐からキレット小屋までCT2:00と書いてありましたが、0:50で到着してしまい拍子抜けです。両手両足を使うような多少緊張感のある箇所は疲れ知らずで歩けてしまうんです。逆に足のみを使う何でもない登りがキツくて。クライマーでもなく普通登山の人なんですけどね。

ちなみに「八峰キレット」の読み方は
誤 やつみねキレット剱岳のは八ツ峰)
誤 はっぽうキレット
誤 やっほうキレット
正 はちみねキレット


噂通り凄い所に建っているキレット小屋では健太が休んでいました。核心部でかなり時間を巻いたので追いつきましたが、健太は先に出発していきました。
こちらは水を補給してポンジュースをぐい飲み。連泊縦走だとビタミン摂取も大事です。キレット小屋は鹿島槍ヶ岳五竜岳の間にありますが、距離的には真ん中ではなくまだ1/4ほどしか進んでいません。先は長いです。


五竜の取り付きまでに何度もアップダウンがあり、1時間以上歩いても標高が上がらないジレンマが続きます。


いよいよ五竜岳G5へ登りが始まります。ザレているのでゆっくり行きましょう。


このルートを検索するとG5G4はどこだかわからなかったという方も多いようですが、「時計の針のように矢印がペイントされている、座るのにちょうどいい岩」があるところがG5です。


G5を過ぎてからナップサックを背負った身軽な方が下りて来ました。時間は12:30過ぎだったかな。どこまで行くのか尋ねたら「五竜山荘に荷物を置いて五竜に登ったから五竜山荘まで帰るところ」と言う。いやいやいや、五竜山荘は五竜の向こう側ですよー。こっちは今五竜岳に登ってるんですよー。山頂手前の分岐を間違えてキレット方面に下りてきてしまったんですね。当人は「あれー?雰囲気似ているから全然気づかなかったー!いやね、登って来た時もホントこんな感じのとこだったんですよー。」わかったから登れよ、とは心の声です(笑)
そんなこんなでG4に登っていると思ったら山頂手前の分岐に着いてしまって結局G4はどこだかわからず。すると先程の方がいて「じゃ、山荘でビールでも!」と言って下りて行ったが、もう会うことはありませんでした(笑)
分岐には案内標識がこれでもかと立っていたけれど、これでも見落とす方もいるんだなぁと。


雲を突き抜けていて欲しいという願いは叶わず山頂はガスの中で、ポツリと雨が落ちてきているような気もするが気のせいだろう。先程の方が言っていたように、分岐直下は険しかったけど…わかるよなぁ。


五竜山荘には14時頃に到着しました。この日、唐松まで行ければ翌日に白馬のテント場を避けて白馬大池まで行ける予定でした。もう少し早出すればよかったのですが、体力的に厳しそうなのと夕立の可能性を考えて五竜山荘でテントを張ることにします。

五竜のテント場に健太の姿はありません。唐松まで行ったのでしょう。


2016 後立山縦走 扇沢〜栂池 Day 3-4に続く

四阿山から根子岳まで定番周回中にまさか!?

2016.07.10 四阿山 (2,354m 長野県・群馬県
       根子岳 (2,207m 長野県)


そこそこ遠いわりにテント泊ができないという理由で、行く機会を逸していた四阿山。いろいろな条件が重なってようやく行けました。そろそろ本格的に夏山シーズンも始まるので、体力作りも兼ねて荷物重めで行きますが、今夏は月イチで登山出来れば御の字です。


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菅平牧場P〜中四阿〜四阿山根子岳〜菅平牧場P


予定より小一時間ほど寝坊したので駐車場の混雑具合が心配でしたが、7時半の時点で2段目の駐車場に停めることができました。3段目もあったのでだいぶ余裕だったようです。


牧場を回り込み四阿山登山口から登り始めます。鈍った体に優しい傾斜の登山道で嬉しいですね。

牧場沿いから外れ、沢を渡った辺り、まだスタートして30分も歩いていないけど、この日最大の事件が発生です!

なんと50〜60センチほどの小熊と並走?並歩?しました!!

妻が「わーわーわー」と言うので指を指している方向を見ると、3m先の茂みの中にヤツがいました。進行方向右手にいたヤツは、そのまま真っ直ぐ登って消えましたが、登山道はその先を右へ回り込んでいたので、もしそのまま気づかずに歩いていたら、バッタリ出くわしていたかもしれない。しかも小熊がいるということは…と、急に心配になって辺りをキョロキョロ、鈴も鳴らしまくりで何事もなく通過しましたが中々貴重な事件でした。


樹林帯にも所々開けた場所があって北アルプス方面が見渡せます。この日は雲がもくもくと湧いていたものの、北アルプスはほぼ頭を出していました。根子岳方面も開けると熊笹の斜面が見えます。とても気持ち良さそうな斜面で、まだ四阿山も登っていないのにその中を歩くことしか考えなくなりました。


かと言って四阿山をスルーする訳ではないのです。分岐から山頂まで0.7kmと書いてありましたが、そんなに距離も感じず、植生保護の階段を登ればすぐ山頂でした。草津方面、妙高とか雨飾山等が見えてるはずですが何処が何処だか分からないままコーヒーでひと休みです。


さて、お楽しみの根子岳熊笹道へ向かいます。ところが分岐からコルまで標高差300mほどの鬼下りが待っていました。これがまた泥濘と木の根の下りで、細心の注意を払ってスリップしないように下り、一気に疲れます。


コルに出るとそれまでの鬼下りとはガラッと変わって天国ような登りが始まります。


やっほーい♪こんな所を歩けるなら登りなんて苦ではない…なんてことはないです。


しかし逆ルートだと天国下りの後の鬼登りかと思うと、このルート順で良かったと思うがいかがでしょうか。


少し登って振り返ると、無加工でこのミニチュア感がとても面白いです。


根子岳山頂は広く、祠と山座同定盤がありましたが山頂標は見当たらず、またしばし休憩して下山しました。


程よい疲労感と充実感で熊のことなんかすっかり忘れて帰ってしまったので翌日に電話で報告しました。最近各地で熊の目撃情報はよく目にしますね。熊鈴がどれ程効果があるのかわかりませんが、それなりの準備をして登山をしたほうが良さそうです。

リハビリ登山 蝶ヶ岳

2016.05.28-29 蝶ヶ岳 (2,677m 長野県)



2か月近く空いてしまった。
鈍った身体に北アルプス


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1日目
三股〜蝶ヶ岳〜蝶槍〜蝶ヶ岳(テント泊)

2日目
蝶ヶ岳〜三股



思いっきりのんびりしよう。


蝶ヶ岳はテント場から山頂まですぐだし、広いし、絶景だし。
ゴロゴロして、ぶらぶらして、食べて飲んで。



選んだ写真を見て思った。穂高より槍なんだなと。
遠くの山頂から探すのも槍だし、自分にとって北アルプスのシンボルは槍ヶ岳
間違いない。



予報通り、夕方から晴れてきた。
あまりにも一気に晴れ渡る空をみて、みなさんザワザワ。



夏だと人が多かったり、テントの中も外も暑かったりで、何かと窮屈になりがちだけど、今日は天気も混雑具合もベストコンディション。



少し前に替えたカメラに新しいレンズを追加して、ようやく失敗が減ってカリカリな写真が撮れるようになってきた。
よ〜し、撮りまくるぞ〜。



この時期は雷鳥さんたちが卵を産んでオスが見張ってることが多いはずだが、今回も遭遇せず。雷鳥さんを見れないアルプス山行継続中。



夏に向けて体を慣らしていかないとね。
と言っても、大した予定はありません。


憧れの会津駒ヶ岳まで魅惑の稜線を

2016.04.02-03 三岩岳 (2,065m 福島県
        大戸沢岳 (2,089m 福島県
        会津駒ヶ岳 (2,133m 福島県


Wikipediaによると日本には駒ヶ岳が20もあるらしい。自身5つ目の駒ヶ岳でした。
箱根にもあるんだね。もしかしたら子供の頃に登ってるのかも。



(画像をクリックすると1920×1280で見ることができます。)

1日目
沢登山口=(バス)=小豆温泉〜国体コース〜三岩岳(テント泊)

2日目
岩岳〜2057ピーク〜大戸沢岳〜会津駒ヶ岳〜滝沢登山口



テント泊です。重いです。いきなり標高差1,300mもあります。
バスを降りてスタートしたのが10時前。今日は16時リミットで行ける所まで頑張る。




珍しく定期的に休憩を挟みつつ稜線を目指すも、最初の意思表示とは裏腹に限界は早そうです。
穏やかな稜線でどこでもテントは張れそうなので、翌日のことも考えると三岩岳を越えて1つくらいはピークを越えたいところですが、三岩岳で限界。マジ限界。15時半に直下の広場でテントを設営しました。歩行時間は約6時間。




夜は少し風が出ていたが満点の星空だった。久しぶりに見る山での星空は改めて稜線テント泊の醍醐味を味わわせてくれた。
新しいカメラで撮ってみたが電池が無くなったら困るので、いろいろと設定をを試すこともなく、なんとなく撮れる事だけ確認してやめた。

朝は空に雲が張り付いているようだった。午後から崩れる予報だったので、このまま曇りでもいいから下山までもってくれないかな。
しかし雲の隙間からご来光も見え、白い山々が赤く染まる。期待しちゃうぞ。



そこそこ締まってるが足首くらいまで沈む雪質。最初から最後までずーっとこんな感じで、稜線に足跡を付けてきた。



いくつかアップダウンを越える頃には天気は回復し、忘れかけていた縦走の苦しさと楽しさを思い出すと、あとは駒ヶ岳まで緩い上りになる。
前方には駒ヶ岳、右にはまだまだ白い北側の山々。何一つ山名がわからないが、この景色は中毒性がある。やっぱ残雪期はコレだな。



逆ルートで歩いてる人がいるのかと思っていたら、誰ともすれ違わなかったので今日の一番乗りかな。前日の賑やかさは山頂に残された足跡たちが物語っていた。



5時に三岩岳を出発し、9時に会津駒ヶ岳に登頂、12時下山。歩行時間は約7時間。
二日間トータルで約13時間の残雪山歩きでした。

ここ何回かの山行は天気に恵まれ、気持ちよく今シーズンの雪山を終えることができます。
今シーズンは雪が少ないと言われていたので混雑を避けてメジャーなルートには行かなかった結果、いろいろな新しい発見と充実した雪山歩きができました。
特に積雪期限定ルート、と言ってもほぼ残雪期限定ですが。僕が求めていた雪山はアルパイン的なものではなく、こういうものなのかなと気付かせてくれた「ブナの沢旅」のakoさんに感謝!

快晴の乗鞍岳をゲットしました

2016.03.21 乗鞍岳 (3,026m 長野県・岐阜県


初めての乗鞍。
行くなら冬(積雪期)と決めていて、ようやく好天のチャンス到来。できればテント泊してのんびりしたいところだが、まあ次回の楽しみということで。




(画像をクリックすると1920×1280で見ることができます。)

休暇村P〜ツアーコース〜朝日岳のコル〜乗鞍岳朝日岳のコル〜ツアーコース〜休暇村P



ゲレンデトップまで上がると人がいっぱい!登ってる人も準備してる人もいっぱい!
BC率も高そうです。今日は私もBCヒップソリ。


スノーシューのツアーコースを登る。
上がるわ〜。
穂高が見えてきた。

この辺りまで妻が絶不調でかなりのスローペース。
「ここを登れば穂高が見えるかも!」と、だましだまし連れてきて本当に見えたところで休憩し、食べ物を補給したら元気回復。
よかった!

大雪原。
滑りたくてケツがウズウズします。
ショートカット。急登でした。
すっかりエビの尻尾が落ちてしまった乗鞍本宮奥宮の鳥居。
さすがに山頂は強風で寒いです。
途中で引き返そうとしていた妻と登頂の喜びを分かち合います。

360度の展望が広がっていますが周りの山が見慣れない角度でして、山座同定は心の中だけにしておきました。



富山方面は雲海。いい日に行けてラッキーでした。
下りはヒップソリで。
ほぼアイスバーンなので、相当緩いところじゃないと怖くて滑れませんが
相当緩くなってからも長いので500mほど楽しめました。


予報通りの快晴でルートも歩きやすく、雄大な山歩きは素晴らしかった。前半は体調が悪く撤退ムードもあった妻も、「こんないい天気の日に撤退はもったいない。小屋までは頑張る!」からの登頂で嬉しさもひとしおでした。


※ソリがあればかなりのロングランが楽しめると思います。
ですが、アイゼン付けたまま滑走すると、滑走中にアイゼンが雪面に触れて足を取られて怪我をする場合もあるので外したほうがいいです。この日、ソリではありませんがアイスバーンのショートカットルートで滑落して骨折した方がヘリで運ばれていました。
注意して楽しみましょう。