2016年大晦日 〆の赤岳
2016.12.31 赤岳(2,899m 山梨県・長野県)
雪はまだ少ないと思う。
南沢も半分を過ぎた辺りから、動いていても手と首周りが冷たくなって来た。気温はどれほどだろうか。
行者小屋まで3時間。あまり好きではない区間である。
行者小屋から文三郎尾根を登る。
赤岳への登りは、阿弥陀岳経由か地蔵尾根かキレットからしかなく、実はここを登るのは初めて。見るからにきつそうなので避けてきたが、冬なら階段が埋まってて登りやすいと思った。
中岳からの稜線に上がると風は強くなり、ゴーグルを出した。
周りの人も前回よりゴーグル装着率が高くなった気がする。
岩場に差し掛かったこの辺りが唯一の緊張する箇所か?
アイゼン引っ掛けに注意。
山頂到着!
雲ひとつなく、最高の天気。
ヤマテンさんありがとうございます。
横岳、硫黄岳。
日帰りで縦走できる体力が欲しい。
夏に北アルプスの山岳警備隊として唐松山荘に常駐されていたときにお会いしたTwitterのフォロワーさんが、今冬は天望荘で働いているとのことなので行ってみる。
彼は厨房で忙しそうに働いていた。
ありがたいことに自分のことを覚えていてくれて、会話することはできなかったが素敵な笑顔のナイスガイである。ありがとうございました。
この日、天望荘では年越しイベントもあり、さぞかし大変な一日だったでしょう。
いい年越しができたのかな?
地蔵尾根を下り始めると、まず難所のナイフリッジのはずだが、こんな鎖あったっけ?
地蔵尾根を登ってくる方々。
こう見るとなかなか急登。がんばれ!
しかし、森が黒い(汗)
行者小屋まで下りてきた。
テントを張る人、これから登る人、みなさん山で年越しかな。
羨ましいけどメジャーなところは人が多すぎて嫌だな。
元旦も晴れ予報だけど、今年は帰って映画「MERU」を見にいきました。
今冬はたぶんもう来ないけど、もっと雪があるときにまた来るよ!
そんな感じで日帰り赤岳は終わった。
なんとなく美濃戸からの赤岳単発ではドキドキワクワクしなくなっている。
体力無いくせに欲望だけは一人前。
ま、ヤマレコ見てるだけで満足しちゃったりするんですけど(笑)
天狗岳で雪山始め
2016.12.10 天狗岳(2,646m 長野県)
11月の東京に初雪は何十年ぶりだとか、今年の冬は雪が多いのかと思っていたが、なんだか山でもなかなか纏まった雪が降ってないような気がする。
2014年1月に今回と同じ唐沢鉱泉~天狗岳~黒百合平~唐沢鉱泉の周回ルートを歩いたときは、駐車場を雪かきしてからスタートし、西天狗と東天狗の間のコルは腰ラッセルほどの積雪があった。この時は天気、気温、風、今回より条件は悪かったが、4シーズン登山靴とゴアのレインウエアで乗り切っている。
かなり寒かった記憶が(笑)
駐車場は普通に地面が出ていて拍子抜けしたけれど、前日に少し降ったようで、凍った登山道の上に数センチ積もっている状態だったのでチェーンスパイクを装着して歩き出した。
尾根に乗った辺りでは霧氷祭りが開催中だった。
この日は勝手に9~10時には晴れると決め付けて登っていたが、予報では昼以降だったのでゆっくり歩いて霧氷を堪能していた。
第一だったか第二だったかの展望台を過ぎると積雪量は増えて、雪山感が増した。
西天狗への上りに備えて森の中でハードシェルを着込む。
樹林帯を抜けると岩場の上りになる。
ここまで複数のトレースがあったが、その本人たちらしき3人が引き返してきた。
「雪山の経験が少ないのでやめておきます。」
風も強かったし不安だったんだろう。
辛うじて出ているロープを目安に上へ上へ向かって歩いたが、天気は一向に晴れる気配がない。時間はちょうど10時だった。
東天狗でしばらく待ってみたが、晴れるにはもう少し時間がかかりそうなので下る。
下り始めると下のほうだけガスが取れてきた。
(あぁ、今日はこの樹氷がメインだな)
そう思って写真を撮りまくった。
上は見えそうで見えないくらい。まだ青空は見えない。
この方は西天狗の上りで追いついてきた和歌山の方。
会った時点で「黒百合に下りたら晴れますよ」と冗談半分で言ったが、そうなりそうな展開である。
その時は来た。
和歌山の方も「もう一度登りたいくらい」と言っていたが、ようやく見えた八ヶ岳ブルーを目に焼き付けて下りた。
悔しいねぇ。
この日はもう2時間ほど遅く行動するのがベストだったね。というか翌日が仕事じゃなければ泊まりで来ていたはずだ。
夜は綺麗な星が見えていたんだろうなぁ。
日程も気持ちも少し早い雪山始めとなりました。
日本一長い名前の山 牛奥ノ雁ヶ腹摺山
2016.11.20 牛奥ノ雁ヶ腹摺山(1,990m 山梨県)
妻のリハビリ登山に、ゆる~く尾根を歩きたいなと。
今回は湯ノ沢登山口から黒岳経由のピストンですが、もしかしたら牛奥ノ雁ヶ腹摺山~小金沢山の尾根が楽しい尾根だったかもしれません。
秀麗富嶽十二景の二番山頂でもあるので、ルート上の開けた場所からは、雪をかぶった富士山が綺麗に見えていました。
意外にも駐車場は満車で、人気ルートなのかと思ったら、三脚を担いだ方々が何人か下りて来ました。富士山カメラマンに人気のようです。↓この写真にも2人写ってます。
落葉したブナの林でしょうか。
ここに雪が積もると好物の景色になります。
勝手にイメージしていたよりも樹林帯が多く、苔もフワフワと生えています。
山頂手前のいい道。全体的にこういう道のりをイメージしていましたが、少し違ったな〜。
駐車場の標高も高かったので、ピークは2,3つ越えていますが登り標高合計で7~800mくらいで楽チン。
甲府市内は雲海で、奥には南アルプスもくっきり見えていました。
山頂。
後ろは奥多摩方面ですが見晴らしはイマイチ。夏場は絶望的です。
山標にQRコードが貼ってあり、ムフフ画像が見れるみたいです。興味ある方は頑張って見に行って下さい。
南アルプス北部も雪をかぶってます。
また来年。
では富士山4連発。
カメラマンに人気なのもわかりますね。
「ウシオクノガンガハラスリヤマ 」
「ウシオクノガンガハラスリヤマ」
歩きながら念仏のように唱えていました。
妻は覚えられなくて断念したようです(笑)
大天井岳へプチ縦走
2016.10.29-30 大天井岳(2,922m 長野県)
2017年から「しゃくなげ荘駐車場」が利用できなくなるらしいので、先取りして「山のたこ平駐車場」を利用して一ノ沢登山口から自転車で下りてみました。
燕山荘が近づくと青空が見えてきて
おおっ!
キター!!
突然姿を現した燕岳はこれまで見た中で一番キレイでした。
先を考えると燕岳はパスするほどにヘタレです。
白い砂と、緑のハイマツと、グレーの岩の配色が絶妙。
稜線左側の雲がどんどん上がって来ていますが、右側からの風に押し返されて稜線を超えません。
このまま大天井岳の山頂見えてるうちに到着できるか?
さっきまで一面青空だったのに気がつくと高層のうろこ雲が急速に押し寄せてきました。
大天井岳への登りに差し掛かると日陰になると同時に、ずっと吹いていた強風にも拍車がかかり、防寒対策の為ジャケットを着ます。カッパでは心許ないと思ったので、冬用ハードシェルを持ってきました。
大天荘へ向かってるつもりが山頂へ直登していたのでルートミスしたのかと思い、後続の2人に「おーい、ミスったー!夏道あっちー!」と叫びましたが、「頂上に行く!」みたいなこと言ってたのでそのまま登頂しました。
後に小屋前でテントを張っていたソロの方に「冬道に案内されてるから、直登で正解」と言われ気がついた。ハズカシ//
この日、大天荘はこのソロの方と先程の2人、そして私のテント3張りでした。小屋は営業終了してるので正規のテント場ではなく、強風を避けて小屋に寄り添うようにテントを張らせていただきました。
テントを張ってから寒くて一歩も外に出ずにシュラフに入りましたが、3時頃少し星が見えていたので全部着込んで撮影タイム。
しかし強風に晒されすぎて30分ともたずにギブアップ。再びテントに戻って暖を取りました。
翌朝、再び山頂へ。
この気軽さが大天井岳が好きな理由かもしれません。
もちろん山頂も小屋もテント場もロケーションは最高です。
無雪期はアルプス中心の山歩きをしていますが、この山行の数日前にお話した方によると「北アルプスがどうでも良くなる程、東北の山は良い」とのこと。ルートやアクセスを検討しないとね。
常念岳から下りて来る人が見えます。
ここまで上はハードシェルの下にフリース、下はソフトシェルパンツにレイン、ウール手袋にオーバーグローブという真冬並みな格好で歩いてましたが、常念乗越から少し下った風が凌げるところで休憩と衣服調整です。
下から何人も上がってきてました。皆さんお早い出発で。
霧氷ゾーンで写真をパシャパシャ撮りながら下っていたら、同じくパシャパシャ撮りながら登ってきた人がどこかで見た顔。7月の後立山で途中まで同じ行程だった方でした。
不思議なご縁ですね(笑)
大天井岳はこれで3回目になります。
全てテント泊装備で中房温泉から上がっていますが、大天井岳に着くころには毎回グダグダです。燕岳にも登ってから大天井岳まで余裕を持って行けるだけの体力が欲しいですね。
夏の後立山4日間が微妙な天気だったので、本格的な冬が始まる前に晴天の稜線を歩けてよかったです。
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晩秋の北岳
2016.10.22-23 北岳(3,193m 山梨県)
土日ともに午前中は良さそう。
上は0度とか2度とか。
どんな防寒対策が必要か忘れてしまったわい。
スタートは最高の天気だったんだけどな。
だんだん雲が多くなってきて
稜線に出たころには黒い雲が近づいてきて、西側からの強風と雹。寒さとの戦い。
急ぎたくても足が付いてこない(泣)
夜中も2時くらいになるとなんとなく晴れてきて、星も見えるくらいになってきた。
甲斐駒と北斗七星。
またシュラフに潜りこみウトウトしてたら、起きるタイミングを逸して日が昇ってきてしまった。テントから日の出を見るのは自分のスケジュール的には稀なこと。天気はよさそうだ。
うろこ雲の下、岩場を進むと頂上だ。
天空の稜線は安定のスケール。また歩きたいな。
北岳から見る富士山は好きな景色だね。いつも素晴らしい。
紅葉は広河原周辺がメインだったな。紅い成分が少ないので黄葉というのが正解か。
帰りは頂上がガスに覆われてたのでスタート時の写真。
今回は白根御池ルートピストンでした。
今年も無事に北岳に登れることができて嬉しい。
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