シャクナゲの笠取山・唐松尾山周回
2017.06.03 笠取山 (1,953m 山梨県・埼玉県)
唐松尾山 (2,109m 山梨県・埼玉県)
以前から気になっていたルート。
結局はお荷物になってしまったけど、テント持って行ってみました。
上りはゆる〜く
あっと言う間に小屋に到着です。
テント張るには良さそうな所。
少し上がれば展望が開けます。
時間もあるので雁峠小屋をチェックしに行きましたが、廃墟になってて薄気味悪いだけでした。明るかったから良かったけれども。
気を取り直して山頂を目指します。
富士山好展望でした。
冬は葉が丸まってダラーンとなってるシャクナゲが、息を吹き返したようにたくさん咲いています。
次は唐松尾山へ。樹林帯にて展望なし。はい、次へ。
三条の湯のお兄さんに「西御殿岩はいいとこだ」と言われてから早数年。ようやく来ることができました。このエリアでは360度見渡せるのは貴重なのかもしれません。
テントを張ろうと思ってた将監小屋が見えてきました。なんとなくテントな気分じゃ無くなってきたので、このまま降ります。
降りたら車道を少し上って、デポしておいた自転車でピューっと戻ります。歩いたら30分は掛かりそうなので、自転車は正解でした。
アップダウンはそこそこありますが、全体的に緩いルートでした。ほぼ樹林帯なのが残念なところ。いっぱい咲いていたシャクナゲのトンネルに癒されました。
GWは涸沢・北穂高岳へ
2017.05.03-05 北穂高岳 (3,106 m 長野県・岐阜県)
涸沢を目指すときは2泊の日程は欲しいので、少なくとも3連休じゃないと行かない。
そうなるとどうしても混雑は避けられないので、涸沢に行くのはあまり好きではない。
テントさえ張ってしまえば天国なんだけど。
上高地から横尾までの3時間の平地歩きが嫌い。
抜いたり抜かれたり、あの殺伐とした雰囲気が嫌い。
せめて半分、いやあと1時間少なければな。
嫌いな平地も終わり、横尾から橋を渡るとルートは雪に変わる。
初めて向かう雪の涸沢に向けて、この辺りから気分はネガティブからポジティブに。
最後に涸沢に行ったのは2013年10月。
そのときは沢渡でコケて、カメラのレンズフィルターを割ってしまい涸沢までモチベーションが保てず、横尾にテントを張って、翌早朝に涸沢入りというスケジュールになった。おかげで穂高は登らず、パノラマルートの屏風の耳から穂高を眺めることが出来たので、それはそれで良し。
なので夏道もどんなルートだったかは覚えていない。横尾から涸沢はそれなりにキツイということだけ。でも積雪期は傾斜はキツイが歩きやすいので、思ったより早く涸沢に到着した。
やはりテントを張ってしまえば涸沢は天国で、涸沢ヒュッテで呑み、涸沢小屋でも呑む。移動は面倒だがこれは儀式だ(笑)
夕方は曇ってしまっていたが、夜中は晴れていた。またゴソゴソと起きて一人星空鑑賞会。天の川のある南の空は薄い雲が広がって、天の川はくっきり見えなかった。
何より35mm換算で24mmのレンズでは涸沢の空を撮るのには狭すぎた。
南向いたり、西向いたり、北を向いたときにたまたま流れ星が撮れた。空を見ていなかったのでホントに流れ星なのかは不明。
少し焼けたモルゲンロートを見てから準備をする。もう奥穂や北穂に登り始めてる人が見える。
これから登る北穂沢はどう見ても壁なんだが、あんな所を登れるのか。それでも涸沢から北穂へ登るのは初めてなので、不安よりは期待でいっぱい。
デブリです。雪崩の跡です。数日前に雪が降って、その後気温が高めなので雪崩れたようだ。一度雪崩れてるし、もうこのルートでは雪崩は起きないだろうと、このときは思っていた。
すぐに涸沢のテント村が豆粒になった。壁のように見えていたルートはやはり斜面だ。かなり急な斜面。ペースはゆっくりだが標高はグイグイ上がる。
前にも後ろにも人が連なっている。ピッケルを突き刺さなきゃいけないほどでもないが、足元は一歩一歩確実に。滑落したら誰かを巻き込んでしまうかもしれない。
東稜からアタックしているパーティも結構いた。人が立っている小ピークから左は、笑っちゃうくらいのナイフリッジになっている。時間と共に雪質が柔らかくなってくると怖いだろうな。
そして山頂へ。夏は平らで広い山頂のはずだが、10人も居ればいっぱいになるくらいの広さしかなかった。たぶん雪のせいで標高はプラス3~4m、山頂標は雪に刺さってるだけ。
妻は穂高連峰の山頂に立つのは初めて。初めての雪の涸沢、初めての涸沢から北穂、妻の初めての穂高登頂、初めてづくしで顔もほころぶ。
北穂高小屋テラスへの階段もちょっとした雪の回廊になっていた。微妙に怖い(笑)
ここはホットコーヒーが美味しいので注文するつもりだったが、とにかく暑くて水分不足だったのでコーラをプシュッ。最高。このロケーションも最高すぎ。
ズブズブの雪を下りヘロヘロになりながら涸沢小屋に戻って祝杯を挙げつつ、もう一泊涸沢にいるか、徳沢まで下りるかを話し合った結果、予定通り徳沢まで下りることにした。
下る僕等と入れ替わりに登ってくる方々も多い。天気もいいので楽しんでください。
徳沢もテントは賑わっていたので隙間にテントを張った。意図せずTwitterのフォロワーさんに何人か会ったのでびっくりした。芝生の上にテントを張れるので快適に過ごせる。徳沢も天国です。
3日目もいい天気に恵まれた。前回の燕岳といい今回といい、こんなに当たりでいいんだろうか。この先の夏山シーズンの天気が少し怖い気がするが大満足の山行となった。
[雪崩]
北穂から下る途中、奥穂の吊尾根寄りの岩肌から雪崩が何度か起きているのが見えた。自分たちの上からもソフトボールほどの大きさの雪が誰も居ない斜面から転がってきたり、東稜ルートのほうでも掛け声が聞こえていた。だいぶ下った辺りで奥穂の方から複数の掛け声が聞こえたので見ると、登山者が登っている「あずき沢」(ザイテングラートの左側)に雪崩が流入し、数人の登山者が流されるのが見えた。幸い大事には至ってないと聞いたが、雪崩の現実を見て春山のリスクを思い知らされた。午後には自分達が登った北穂沢も雪崩たらしい。雪が緩む前に下山するように心掛けたい。
シーズン開幕 燕岳
2017.04.22-23 燕岳 (2,763 m 長野県)
登山口のある中房温泉までの道路の冬季通行止期間が4/21で解除されるとのことで、久しぶりに歩く妻には丁度いい距離なので行くことにした。しかし道路整備が追いつかず、解除予定が4/25に延期になってしまいモヤモヤしてたけれど、関係者各位の努力により当初の予定通り4/21に開通した。ありがとうございます。天気も良さそうだし、開通初日だし、賑やかになりそうだ。
燕岳への登山道、いわゆる合戦尾根は、おそらく北アルプスの登山道の中で歩いた回数が一番多い。しかし、日帰りが1回と大天井泊が3回。燕山荘テント場は使ったことがない。それだけで楽しみである。
第一ベンチでアイゼンを装着し、第二第三とどんどん積雪が増えていき、合戦小屋はまだ2/3ほど埋まっていたが、ドリンクとカップ麺は販売していた。スタート時はガスが多かった空もだいぶ明るくなり大天井までの稜線も見えるほどになっている。夕方以降は晴れマークしかない予報だったので期待せずにはいられない。
合戦小屋から尾根を目指すと槍ヶ岳が見えてくる。思っていたより雲が少ないかもしれない。早く向こう側も見たい!という気持ちとは裏腹にペースは落ち気味で、ようやく尾根に乗ると、ソロの人が苦しそうに登っているのが見える。足を動かせばそのうち着くのだが、まぁ先が見えてからが遠い。
後ろからも続々と登ってくる。ここまでそれほど混んでるという感じでもなく、スタートも出遅れ気味だと思っていたけど、そうでもないらしい。
そして燕山荘に到着。まだ雲が少し残っているものの雄大な裏銀座の景色が広がっていた。燕岳も山頂までクッキリ。もうここまでで十分堪能できます。テント場はまだ3〜4張しかなく選び放題。と言っても雪面の更地なので壁と整地をしないと。まだしばらくは雪の上にテントを張ることになるので、そこそこ立派な壁を作っておけば明日以降も使い回せるでしょう。
テントを張り終える頃には、後から到着した人達もテントの整地をしていました。天気は更に回復し雲は何処かへ行ったようで、この上ない空。この冬山シーズンは天気に恵まれなかったので写真の枚数も増えていきます。一仕事終えた僕らは小屋へ至福の一杯を頂きに。
テントに戻って小一時間寝てから夕陽タイムです。この日は星空も期待できる予報だったのでカメラマンもたくさん来ていました。色を濃くした夕陽は水晶岳と水晶小屋の間に沈んでいきます。山の上で夕陽見たのはいつ以来だろうか。
山々が赤く染まる頃、今宵の星空のために夕飯をとり早々にシュラフに潜る。辺りが暗くなったと思ったらすでに満天の星が出ていた。
夜中1時。もそもそと起きて外を見る。よし、雲ひとつ無い天体ショーの始まりだ。
カメラを持ってまたテント場の丘に登る。小屋前にも2人ほど写真撮影をしているようだ。流星と天の川。残念ながらコラボ写真は撮れなかったが、1時間少々で10個ほどの流星を見ることができた。
次は朝日。忙しい。
冷え切った身体がなかなか温まらなかったので、深い眠りに付くことなく目覚ましが鳴る。ご来光というよりは、小屋前に人々が並んだシルエット写真を後ろから狙っていたのだが、人々はまばらだった。テントも10張ほどしかなく、道路開通のドタバタが影響したのか、混雑とは無縁な人数でした。
朝食を食べてある程度片付けたら山頂にも行ってみた。立山方面も白馬方面も見渡せてほころんでしまう。山頂で妻が写真を頼まれたらしく、「撮ってあげて」と言われたので一眼レフかと思ったらスマホだった。思い切り手を伸ばして上から見下ろす感じの写真を撮ってあげたら「斬新」と言われた。狭い山頂や崖っぷちでこういうアングルで撮るのは好きだ。
では、そろそろ下りましょうか。
こんなに快晴で、こんなに風が穏やかで、こんなに空いてる燕岳はシーズン中はなかなかない。とても貴重な時間を過ごせたと思う。
※ほとんど移動していないので、似たような写真ばかりで申し訳ありません。
これぞ上越 タカマタギ・日白山
2017.04.01-02 棒立山 (1,420m 新潟県)
日白山 (1,631m 新潟県)
衝撃の出会いから約2年。
初めてこのルートの写真を見たとき、素晴らしい雪庇の稜線に一撃でハートを射抜かれた。夏は藪がひどいらしくて、雪で覆われたシーズンしか登れない山というのも心をくすぐった。
昨シーズンは雪が少なめだったのでパスして、今シーズンは雪が多そうなのでチャンスを伺っていたら4月になってしまった。できれば3月中に行きたかったが、ようやくそのルートを歩く時がきた。ワクワクが止まらない。
谷川岳と同じエリアとはいえ、群馬側と新潟側とでは天気が分かれそうな土曜日。晴れたらラッキーなくらいで行って、日曜日に期待だ。
林道をしばらく歩いて、棒立山の尾根に向かう斜面へ取り付く。アイゼンを付けていると後ろからソロの方が追い付いてきたが、その場を入れ替わるようにスタートした。
のっけからかなりの急登である。シェルジャケットは着ていないが、シェルパンツを履いていることを後悔した。途中、鉄塔の下で、初めてサイドをフルオープンにしてシェルパンツを脱ぐ、というか外す。この間に先程追い付いてきたソロの方に先を譲る。その方はスノーシューだった。
森の中を登っていくと雪庇にぶつかる。このまま左へ登って行くには雪庇を超えなければならないようだ。手前でトレースが錯綜している。右から回り込めば何の事はないのだが、とりあえず雪庇超えを試みるものの危ないので大人しく回り込んだ。
どう見ても上の方は雲の中。雲との境目に見え隠れする霧氷が綺麗だ。
前日以前のトレースが見当たらないため、スノーシューのトレースを辿るが、軽くない体重+雪山フル装備の重さに耐えられず、少しでも楽になればとワカンも履いた。
スノーシューのトレースは霧氷の森の中を通っていたが、気温が上がってきてパラパラと氷が降ってくるのが鬱陶しくて、雪庇寄りのルートを取ることにした。45度くらいあるノートレースの斜面を3〜4回蹴り込んで確実な足場を作り、一歩一歩進む。先が見えず、気がつくと雪庇の端が2mくらい横に近づいていて、逃げるように斜め歩きしたり。
ようやく一つ目のピーク、棒立山に到着する。元々登山道もない藪山なので、山頂を示す標識があるわけでもなく、ただの雪の更地であった。辺りは真っ白で何も見えないが、腹は減っているのでカップラーメンを食べて次なるピーク、タカマタギを目指す。と意気込んで10m歩いたら穴に落ちた。
棒立山から一旦下った辺りで、先行のスノーシューの方が戻ってきた。日白山から東谷山を経て二居へ抜けたかったが、タカマタギの時点でホワイトアウトだったのでやめたとのこと。なるほど、最終目的地は日白山なのでタカマタギは超えておきたい。情報とトレースのお礼を言って別れた。
晴れていればこれ以上ない程の雪庇尾根歩きを堪能しているはずなのに、右手の樹林帯から離れないように先の見えない上りを登っていると程なくタカマタギの山頂に着いた。思っていたより全然近かった。
(注)真ん中の棒は山頂の山標ではなくただの枝です。
ここからは冒頭のようなアングルで「山と雪庇とテントと星」の写真が撮れそうな場所を探しながら歩く。まぁ景色は見えていないので想像で。
雪中テント設営には必須事項である防風壁を作るのに新アイテム、スノーソー(ただの枝打ち用のこぎりだが)が大活躍した。この時期の雪は切るだけでブロックができて切り出しやすい。しかもサクサク切るのが面白くて、無駄に積み上げた。ペグもそれほど深く埋めなくてもガッチリ効くのでパウダースノーより簡単に設営できる。雪中テント泊に限ったことではないが、雪山は残雪期から始めたほうがいい。
夕方、翌日を楽にするためにトレースを付けに日白山方面へ向かってみた。ほんの100mも歩いたところに広い雪原が広がっていて、テントはここのほうが良かったかもと思う辺りが優柔不断な性格。
相変わらず真っ白で先は見えない中、日白山の手前のピークへの上り斜面が物凄く急に見えたので引き返した。小動物の交差点を理由に。
翌朝に後悔することになるのは容易に想像できる。
月の無い夜中2時頃に天の川が上ってくるので写真を撮りまくるぞーと18時くらいに就寝。ちょいちょい目が開くのはテントを叩くパラパラ音のせい。これは雨なのか雪なのか。内側からテントを叩くとサーッと滑り落ちる音がしたので雪のようだ。結局一晩中こんな感じで小雪が降っていて、とても星空どころではなかった。
こうなったら日の出を日白山山頂で、という目的に切り替えた。冷たくなったあんぱんを炙って食べるが、中のあんは冷たいままだった。とかやってるうちに薄っすら明るくなってきて「これはキタかも!」と山頂へ急ぐ。
夜の降雪で多少埋まってしまったが、やはり昨日もっとトレースを付けておくべきだった。トレースがあるのとないのじゃ歩きやすさがかなり違う。
日の出から30分ほど遅刻して日白山の山頂に到着したが、棒立山やタカマタギと同じくガスに包まれていた。いつものようにスマホをリモコンにしてカメラで自撮りをしても、なぜかスマホとカメラのwifiが切れてしまってイライラしてると西側が明るくなっていた。周りはガスっているのに苗場山だけがクッキリ見えているではないか。近い。
この山行で初めて見えた景色らしい景色だった。wifiが切れるとか、俺、小せぇ。
それからは歩いてきたタカマタギからの稜線、平標山や千ノ倉山が一気に見えてきた。斜面が朝日を浴びて輝いている。星空を撮れなかった鬱憤を晴らすかのように写真を撮りまくった。
テントのロケーションは少しイメージとは違ったな。
谷川岳までの全部の雲が取れたのは棒立山から下った辺りだった。もっとのんびりできれば谷川エリアの全貌の絶景も見れたはずだが、この日はいつも以上に早く帰らなければならなかったので次回にお預けである。
結局会った人は、1日目のスノーシューの方と2日目棒立山より下で年配ご夫婦と10人くらいのパーティだけ。稜線は独り占めでした。
あ、シカがいたわ。
爆風リベンジ 唐松岳
2017.03.04-05 唐松岳 (2,696m 長野県・富山県)
サクッ サクッ サクッ
本来聞こえるはずの、アイゼンが雪に気持ちよく刺さる音は聞こえず。
聞こえたのはゴーゴー唸る風の音でした。
いい天気だけど上は強風らしくて、リフト運転見合わせ中。
結局1時間近く遅れて動き出しました。
風は強いけど天気は最高。
上ノ樺でテント設営跡地があったので、ありがたく頂戴し幕営。
丸山下の南側斜面に雪洞を掘ってるパーティがいた。
今後のスキルアップのために、雪洞くらいは掘れるようになりたい。
丸山にて、登りはじめが同じだったTwitterのフォロワーさんが下りてきた。
爆風のため山荘までで引き返してきたらしい。
日帰りでは、ゴンドラの終了時間もあるので、スタートの1時間遅れは大きい。
こちらは制限はなく、のんびりである。
丸山を越えても頂上まで3つ4つのピーク越えが待っているようだ。
去年は撤退した丸山からは頂上は見えなかったが、思っていたより遠い。晴れてなければウンザリする距離に感じる。日帰りする方たちはスゴイね。
しかも去年の記事を見返すと勘違いしていてお恥ずかしい。
テントを出てから2時間弱。ようやく山頂に立ちました。
すっかり分厚い雲に覆われて薄暗いです。まあ一応登頂できた記録ってことで。
八方池山荘に泊まるというおじ様。この日の最後の登頂者となりました。
前後に誰もいなくなったので、このおじ様を気に留めながら下りました。
去年の撤退ポイント。
去年は真っ白で、今年はグレー。あぁ青い空が恋しいです。
その青空は下界のほうへ向くと見れます。この写真を撮っている背後はやはりグレーです(笑)
翌朝も爆風です。
晴れそうな気もしますが、もっと明け方から晴れててくれれば。
下りると晴れます。
稜線上の雲はなかなか取れませんでしたが、唐松岳の南側から徐々に取れてきます。
こうなると登ってる方たちはテンション上がってきますね。
なんか人がまばらだなと思っていたら。。
ゲレンデを登って来ている=リフトは止まってる
衝撃を受けつつ、ゲレンデを下る覚悟をしたら、またTwitterのフォロワーさん夫妻に会いました。1時間半かけてリフト2本分登ってきたそうだ。風はともかく、天気がいいのが救いである。
この日は昼前には山頂からいい景色が広がっていたようで、また唐松に来る理由ができました。
私は諸事情により日曜日の下山は早い。
ゆるハイ 湯ノ丸山・烏帽子岳
2017.02.26 湯ノ丸山 (2,101m 長野県・群馬県)
烏帽子岳 (2,066m 長野県)
GPVとにらめっこ。
この日の晴れの北限はこの辺りか。
ってことで2週連続で浅間エリア。
先週の四阿山から見えた存在感ある二山へ行きました。
標高差も400mくらいで登山というよりはハイキングですね。スタートは湯の丸スキー場からリフト使っちゃうし。
おかげでリフト上部からいい景色なのです。
スノーシューのトレースばかりだけど、踏み固められてたり、雪が締まってたりでツボ足でスタートです。
ほんの1時間ほどで山頂到着。
途中、暑くてジャケットを脱ぎましたが、山頂は西からの風が吹いてて若干寒い。
「今日は塔ノ岳で汚れた靴を洗いに来ただけ」という妻を説得して向こう側に見えてる烏帽子岳へ向かいます。
烏帽子岳の上り北側斜面は霧氷ですね。
間に合うかな。
樹林帯を縫うようにコルへ下ります。
この辺りは無風だったのでジワジワ暑くなってきました。
コルで休憩とウエア調整し、アイゼンを装着して烏帽子岳の稜線を目指します。
霧氷ゾーンもなんとか間に合いました。
30分も登れば稜線でした。
思いのほか近い(笑)
ここまでもずっと見えてましたが、真っ白な根子岳(左)、先週登った四阿山(右)どーん。
ここには写ってないけど、右奥に草津白根山や白砂山?も見えてます。
稜線と言っても危険なところはなく快適な尾根です。
常にこういうところを歩いていたい(笑)
いい天気に恵まれてラッキーでした。
山頂でのんびりするのも久しぶりだなあ。
帰りは湯ノ丸山には登り返しませんよ!
コルからガッツリ巻き道があるのでゆるゆると下れば駐車場。
ヤマレコを見ると湯ノ丸山単発の方が多いイメージですけど、どっちかっつーと烏帽子岳だけでもいいくらいなので、湯ノ丸山に行くなら是非烏帽子岳もセットで行くことをオススメします。
もちろん北アルプがスくっきり見える快晴の日にね!
「あずまやさん」と読みます。四阿山。
2017.02.19 四阿山 (2,354m 長野県・群馬県)
強風予報は承知の上、八ヶ岳以外で天気のよさそうな浅間エリアに突撃です。
うひょひょー。
あずまや高原ホテルのすぐ手前にある登山者用駐車場まで、止まらなければ軽のFF車でも行けますが、駐車場まで10mの坂の途中で奈良ナンバーの車がチェーンを巻いていて止まってしまったので、一度緩いところまでバックして巻き終わるのを待ちました。
そこから加速して一気に上りますが、上がりきったらすぐ右が駐車場なので、勢い付きすぎ注意です(笑)
ホテル脇の登山届ポストがあるゲートからスタートします。
15分も歩けば牧場の大雪原に出ます。
ここから上部の根子岳分岐まで、自由です!フリーダム!!
トレースを辿るのも良し。新規にトレースを付けるのも良し。
まずは先行の2人が付けたと思われるトレースを辿ります。
風が強そうだったのですが、上部まで平気だろうとニット帽だけで勇みましたが、3分でバラクラバ装着、ゴーグルスタンバイです。
雪質はモナカ雪っぽかったですが硬いところも吹き溜まってサラサラなところもありました。ヒップソリを持ってこなかったことを後悔しました。
登山者よりスキーヤーのほうが多かったです。大雪原の所々にある有刺鉄線には注意してください。
先行の2人の登山者はスキーヤーのトレースを追い右往左往してたので、頂上方面に直線的に向かうべく新規トレースを付けます。
少し上がれば北アルプスもバッチリ。
この日は雲が多く、稜線も所々しか見えなかったので槍ヶ岳以外は何が何だか。。
木々の間から隣の根子岳が見えます。
頂上まで真っ白で雪庇も確認できて上越っぽい山容。
とにかく風が強かったので、霧氷には期待していませんでしたが、部分的に霧氷が見れました。
登山道無視の古いリボンを目安にフリーダムに登って根子岳分岐に到着。下り時に発覚しましたが、みなさん新しいリボンの登山道を上って来た方が多いようです。
しかしまだ0.7kmもあります。この先たしか階段になってたような記憶。
分岐からは一本のトレースで楽しい尾根歩きのはずなんですが、山頂付近だけガスが絶えずかかっていて真っ白です。
強風に飛ばされそうになりながらも、一ヶ所だけ風を避けれる雪庇の下で少しばかりカロリーを摂取していたら、先行のスキーヤーが最後の上りを登っているのが見えました。あそこが階段のとこだな。
山頂も当然真っ白で景色どころではありません。
昨年夏に登った時に休んだ祠の奥。
北アルプス側は木が生い茂っていて浅間山方面しか展望がきかずに不満でしたが、冬は全部を埋め尽くした雪庇が盛り上がってるので360度見放題です。(晴れの日限定)
登ってきたルートを見下ろします。
いい尾根ですね。晴れた日にまた来たいと思います。
全然関係ない方ですが、北アルプス方面を見つめておられました。
皆思うことはひとつ。
「雲取れないかな〜」
右奥に八ヶ岳が見えますが、その手前の二つの山がやけに存在感がありました。
右側が烏帽子岳。左側が湯ノ丸山。こちらもまたの機会にぜひとも。
下りは無駄にワカンを履いてみたので、霧氷ゾーンで写真を撮るのにバフバフ歩き回りました。
当然食い散らかします。
大雪原はそれ程効果なし。
下りたら山頂方面の雲も取れて青空が目立ちますね。よくあることです。
スキーヤーが7〜8割でしょうか。登山者は数えるくらいしかいなかったような。登山者の中でもスノーシュー、ワカン、アイゼンと様々でした。私は直線的に登っていたら急斜面もあったので、途中からアイゼン着用でした。
特に危険な箇所もなく、天候が落ち着いた日ならトレースも期待できて、雪山初心者にもオススメできる山だと思います。
静かで雄大な景色が観れるでしょう。