Now On Summit

主に登山の記憶

シーズン開幕 燕岳

 

 

2017.04.22-23 燕岳 (2,763 m 長野県

 

登山口のある中房温泉までの道路の冬季通行止期間が4/21で解除されるとのことで、久しぶりに歩く妻には丁度いい距離なので行くことにした。しかし道路整備が追いつかず、解除予定が4/25に延期になってしまいモヤモヤしてたけれど、関係者各位の努力により当初の予定通り4/21に開通した。ありがとうございます。天気も良さそうだし、開通初日だし、賑やかになりそうだ。

 

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燕岳への登山道、いわゆる合戦尾根は、おそらく北アルプスの登山道の中で歩いた回数が一番多い。しかし、日帰りが1回と大天井泊が3回。燕山荘テント場は使ったことがない。それだけで楽しみである。

 

第一ベンチでアイゼンを装着し、第二第三とどんどん積雪が増えていき、合戦小屋はまだ2/3ほど埋まっていたが、ドリンクとカップ麺は販売していた。スタート時はガスが多かった空もだいぶ明るくなり大天井までの稜線も見えるほどになっている。夕方以降は晴れマークしかない予報だったので期待せずにはいられない。

 

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合戦小屋から尾根を目指すと槍ヶ岳が見えてくる。思っていたより雲が少ないかもしれない。早く向こう側も見たい!という気持ちとは裏腹にペースは落ち気味で、ようやく尾根に乗ると、ソロの人が苦しそうに登っているのが見える。足を動かせばそのうち着くのだが、まぁ先が見えてからが遠い。

後ろからも続々と登ってくる。ここまでそれほど混んでるという感じでもなく、スタートも出遅れ気味だと思っていたけど、そうでもないらしい。

 

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そして燕山荘に到着。まだ雲が少し残っているものの雄大な裏銀座の景色が広がっていた。燕岳も山頂までクッキリ。もうここまでで十分堪能できます。テント場はまだ3〜4張しかなく選び放題。と言っても雪面の更地なので壁と整地をしないと。まだしばらくは雪の上にテントを張ることになるので、そこそこ立派な壁を作っておけば明日以降も使い回せるでしょう。

 

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テントを張り終える頃には、後から到着した人達もテントの整地をしていました。天気は更に回復し雲は何処かへ行ったようで、この上ない空。この冬山シーズンは天気に恵まれなかったので写真の枚数も増えていきます。一仕事終えた僕らは小屋へ至福の一杯を頂きに。

 

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テントに戻って小一時間寝てから夕陽タイムです。この日は星空も期待できる予報だったのでカメラマンもたくさん来ていました。色を濃くした夕陽は水晶岳と水晶小屋の間に沈んでいきます。山の上で夕陽見たのはいつ以来だろうか。

 

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山々が赤く染まる頃、今宵の星空のために夕飯をとり早々にシュラフに潜る。辺りが暗くなったと思ったらすでに満天の星が出ていた。

 

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夜中1時。もそもそと起きて外を見る。よし、雲ひとつ無い天体ショーの始まりだ。

カメラを持ってまたテント場の丘に登る。小屋前にも2人ほど写真撮影をしているようだ。流星と天の川。残念ながらコラボ写真は撮れなかったが、1時間少々で10個ほどの流星を見ることができた。

 

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次は朝日。忙しい。

冷え切った身体がなかなか温まらなかったので、深い眠りに付くことなく目覚ましが鳴る。ご来光というよりは、小屋前に人々が並んだシルエット写真を後ろから狙っていたのだが、人々はまばらだった。テントも10張ほどしかなく、道路開通のドタバタが影響したのか、混雑とは無縁な人数でした。

 

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朝食を食べてある程度片付けたら山頂にも行ってみた。立山方面も白馬方面も見渡せてほころんでしまう。山頂で妻が写真を頼まれたらしく、「撮ってあげて」と言われたので一眼レフかと思ったらスマホだった。思い切り手を伸ばして上から見下ろす感じの写真を撮ってあげたら「斬新」と言われた。狭い山頂や崖っぷちでこういうアングルで撮るのは好きだ。

 

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では、そろそろ下りましょうか。

こんなに快晴で、こんなに風が穏やかで、こんなに空いてる燕岳はシーズン中はなかなかない。とても貴重な時間を過ごせたと思う。

 

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※ほとんど移動していないので、似たような写真ばかりで申し訳ありません。

 

 

 

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