飯豊を縦走してきました
2018.08.12-13 飯豊山(2,105m 山形県・新潟県・福島県)
他
天気がイマイチなので予定していた北アルプスから変更し、天気が良さそうな飯豊連峰へ。2泊の予定でしたが天気の関係で1泊で、飯豊山荘からダイグラ尾根を登り、梶川尾根で下りる周回ルートです。車で行くには便利な周回ルートですが上りも下りも標高差がありますのでルート選びは慎重に。
お盆休み直前に変更したこともあり、初日は移動日。下道で飯豊山荘へ向かいます。夕方に到着したのでお風呂でマッタリ、明日に備えます。
暗いうちから林道を歩き、ダイグラ尾根の始まりの吊橋を渡ると、いきなりの急登でグイグイ標高を上げていきます。この日、5人の方に抜かれましたが、その内2人は日帰りで周回するとのこと。ビックリです。
北側が開けたところまで出ると雲海の向こうは朝日連峰でしょうか。初めてのエリアなので山座同定もままなりません。
あの気持ち良さそうな稜線が飯豊の主稜線。まだまだ先ですが、ドリンクの消費がハンパないです。
ダイグラ尾根ルートは破線ルートですが、ただ長くてキツイだけではなく、草刈以外の登山道整備があまりされていない印象です。こういった短いトラバースの箇所が多数ありました。アルプスならロープや鎖が設置されていそうなところでも一切ありません。
ここまで来れば既に歩く楽しさしかありません。最後の厳しい登り!
うわぁ。
壮大な景色が広がってきました。早く歩きたい!
山頂はすぐそこ。
約8時間かかってダイグラ尾根を登り切りました。先週に続き標高差1,700m、獲得標高2,100m。がんばりました。
山頂から本山小屋を見ると、あちらのほうが高い疑惑。
登ってきたダイグラ尾根。歩き応えがありました。
御西方面のスカイロード。奥は飯豊連峰最高峰の大日岳。
御西小屋が見えてきました。ここでテント張ります。
が、
なんとサイフを車の中に置き忘れて来てしまいました。管理人さんに事情を説明し、代金は後払いということで、ビールは1本だけいただけました。ありがとうございました。
問題はビールをいつ飲むのか。今でしょ←
水場は少し下ったところ。ちょろちょろでしたが冷たくて美味しい水でした。
ロケーションは文句ないですね。日本海も見えます。小屋もテントも意外に空いてました。
2日目。
天気が下り坂ということでこれまた予定変更して下山します。CT11:20の長丁場ですが、全体的にCTは緩いです。普段から歩いてる人なら×0.6~×0.8で歩けるでしょう。
もうね、見えるもの全部稜線。稜線好きには堪らないシチュエーション。
途中の烏帽子岳。このお盆は北アの烏帽子岳に行く予定でした。なにげに2018m、今年2018年の山でした。
梅花皮小屋と北股岳。
この日、やや風が吹いていたのですが、この小屋のテント場はかなり風の影響を受けそうでした。何張りかありましたが、かなり風を受けていました。
北股岳はややアルプスっぽい山容で、飯豊連峰の中でもちょっと違う雰囲気でした。
北股岳から門内岳の稜線はいい稜線でした。ただの個人的な好みですが笑
門内小屋テント場もこじんまりと10張分ほど。水場も近いようですね。本来なら早朝に大日岳をピストンし、ここで2泊目の予定でした。いつの日か、のんびりと歩ける日が来ますように。
梶川尾根へ入り、いよいよ稜線とはお別れです。快晴とはいきませんでしたが、遠く鳥海山まで見えていたので、初めての飯豊にしては出来過ぎでしたね。
下山の尾根もいい稜線・・・と思っていたのは見えているところまでで、この後ハイパー激下りタイムに突入します。岩あり根ありのザイテングラートが標高差1,200m、時間にして3時間以上続くと思ってください。下りなのに上りと同じくらい水分を消費しました。
かくして下山完了時にはTシャツが絞れるほどでしたが、下りるとすぐ駐車場すぐお風呂なのは嬉しいですね。飯豊山荘のお風呂はいいお湯なんですが、シャワーが1つしかないので要注意です。かち合うと大変なことになるのでお気をつけください。
行きは下道12時間、1日目行動9時間、2日目行動8時間のあと下道8時間。初めての飯豊にアドレナリンが出まくってて、あっという間の3日間でした。去年のお盆休みも計画が流れた飯豊、今回1泊でも行けてよかったです。大日岳に行けなかったので再訪はするでしょうが、稜線まではどこでもドアが必要です。