Now On Summit

主に登山の記憶

谷川主脈は稜線好きには最高

 

 

 2018.10.07-08 平標山(1,984m 群馬県新潟県

          仙ノ倉山(2,026m 群馬県新潟県

        万太郎山(1,956m 群馬県新潟県

        谷川岳(1,977m 群馬県新潟県) 

 

 

流れまくっていた友人との縦走計画、三度目の正直でようやく実行へ!狙うは谷川主脈。平標山の家避難小屋泊の翌日谷川岳までブチ抜きます。初日は土合駅から電車バスで登山口まで向かい、小雨の中を平標山の家まで。夕方から風が強くなったのでテントにしなくて正解でした。

 

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翌朝、暗いうちから身支度をして外に出るとガスというか霧雨で気分も下がり気味でしたが、平標山山頂を目指して登っていると、雲を突き抜け星空が広がります。これはアガる!

 

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山頂から下り始めるとガスの中に突入し、仙ノ倉山頂に着く頃にはガスは抜けても高曇りになっていました。ぉぉぉ、さっきまでの空は何処へ行ったんだ?新潟側の雲海がどんどん満ちてきて稜線から溢れます。遠くから見れば綺麗な滝雲なんでしょうが、近すぎてよくわかりません。日の出の時間も過ぎているのに太陽はどこにあるのかわからないし、この先のルート上のピークも雲海の下だし、進むか待つか。20分ほど待っても状況変わらず、進むことにしました。

 

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状況が変わったのがエビス大黒ノ頭から越路避難小屋へ向かう途中でした。1800m以下の雲が晴れ、先の稜線が現れます。おお!いいねぇ!山頂は雲の中だけど、ウネウネした稜線が見えて喜べるなんて、稜線マニアならでは。眼下の山肌には紅葉が見えます。

 

 

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ピークは雲の中、下りると景色が広がるというもどかしい状況は結局最後の谷川岳まで続きますが、これでもかという稜線と、草紅葉の黄色と熊笹の緑と眼下に広がる紅葉の赤が織り成す風景は、想像を遥かに超えて私の脳裏に焼き付きました。

 

 

 

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谷川岳に近づくにつれて、すれ違うパーティが増えて来ます。向こうからしたら主脈に入って我々が最初の対向者なのでしょう。ほぼ100%「今日は何処からですか?」と声をかけられ少しお話をさせていただきました。皆さんそれぞれ色々なルートで新しい発見もあったり、このルートに対して情熱や憧れが感じ取れました。私もやっと憧れのこのルートを歩く機会が来て楽しめていたのですが、もう少し、あと少しだけ天気が良かったら最高だったかな。

 

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紅葉ハイクで賑わう谷川岳は写真だけ撮ってそそくさと西黒尾根へ。何度か登ったことはあっても下るのは初めてです。谷川岳まで9時間ほど歩いて足が終わりかけてからの日本三大急登を下る。ドMですね。西黒尾根を下りてこそ、この主脈縦走は完成すると思っていたので自然な流れでしたが、流石にこたえました。

 

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友人とは初めての山行でした。5〜6年前に長野に移住して、農業のほか色々な活動の傍らトレランもやっていて、私の倍のペースで歩けます。筋肉の使い方を教わり試してみましたが、雑誌やネットで得られる「歩き方」とは真逆な感じで、理屈は理解できても慣れるのは中々難しい。体得できれば登山スタイルが激変しそうではありますが、今回はお預け。殆ど私のペースに合わせてもらいました(笑)