Now On Summit

主に登山の記憶

混み合う八ヶ岳でも静かな阿弥陀岳

 

2020.02.02 阿弥陀岳(2,805m 長野県

 

谷川エリアだけ天気が良くなさそうだったので、近場でガッツリ歩く雪山というと八ヶ岳になるんですが、赤岳で登山届も提出し、J&Nの駐車場システムもよく調べ美濃戸口に向かいました。

が、6時着で満車。数台が路駐して準備しています。駐車場をくまなくチェックしましたが、隙間すらなく、不安でしたが路駐して出発しました。なんとなくスタートからテンション下がります。

後にこの日は赤岳鉱泉でアイスキャンディーフェスティバルだったことを知ります。

 

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美濃戸口から歩き出し、すぐの橋周辺に数台駐車できるのは知ってました。しかし以前に、その橋に向かう下り坂で怖い思いをしたので、今乗ってる車では突っ込むのはやめています。

やまのこ村手前の坂でスタックしたこともあります。その時はその場でUターンできたので事なきを得ました。軽自動車様々。

冬に美濃戸まで無理に突っ込むのはやめましょう。

 

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歩き出したものの路駐が気になって、全く気が乗りません。引き返してこの日は帰ろうかと思った程です。

 

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それでも2000mを過ぎた辺りから雪も増えて、雪がない今シーズンのイメージを良い意味で裏切られました。徐々に路駐のことは気にならなくなり、登山欲が湧いてきます。

 

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行者小屋に着くと沢山の登山者が装備を整えています。南沢を歩いていて手が痛くなってきていたので、この日は相当冷え込んだと思っていたら、行者小屋でテント泊していたTwitterのフォロワーさんによると-24度だったようです。寒。

 

 

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寒さは良いとして、ここにいる人達みんな赤岳かな。阿弥陀にしようかな。中岳経由で阿弥陀に行くのは面倒だな。すぐそこの分岐で、中岳沢にトレースがあったら阿弥陀にしよう。

 

基本的に現地での変更はしたくないですが、この日の思考は色々おかしかった。妻に連絡しようとしたら圏外でした。

 

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分岐には阿弥陀方面にトレースがあったので赤岳へ向かう人達から逸れます。すぐに下山してきた人とすれ違った以外は人影なし。トレースはあるけどまだモフモフできます。

 

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だんだん急登になってくると、トレースが尻セードで潰れていました。

(100%さっきすれ違った奴やんけ…)

 

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誰も登ってこないので仕方なく蹴り込んで登ります。数人下って行きましたが、下りのトレースは使えません。マイペースで稜線まで登りきるとようやく太陽光を浴びることができました。体中のいろんなものが溶けていく感じに、太陽の恵みサイコーとなりました。

 

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見上げる阿弥陀岳には数人が取り付いていました。コルに佇んでる人がいたので登らないんですか?と聞いたら「いえ、もう登ってきました。下るつもりだったんですけど、赤岳見ちゃったら行きたくなりますね、行ってきます」と。

 

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僕は阿弥陀岳へ向かいます。前回来た時は残雪期のようなザラメ雪に近い雪質だったような気がするが、記録を見ると同時期なのでそうでもないのかな。

 

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鎖場で4人組が降りてきた。ハーネス着けてたから南陵から来たのかな。以前は行きたいルートに入ってたけど、積雪期の岩場に余り魅力を感じなくなってしまった。今は真っ白な雪面と巨大な雪庇とブナの森がお気に入り。

 

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でもこの日は想像以上に雪質が良い上に天気もいいし風もなく、岩の出てるルートでもとても気持ちよく歩けました。

 

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山頂で持ってきたパンを頬張りながら、また行者小屋に戻って南沢を下るのもなんだかな、御小屋尾根にトレースがあったら御小屋尾根で戻るかと考えます。御小屋尾根ルートは夏道も通ったことがありません。

 

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南陵を登る人達を見ながら、山頂で電波を掴めたので妻に連絡しました。

 

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御小屋尾根方面にはここまでと同じように普通にトレースがありました。さすが八ヶ岳とでも言いましょうか、御小屋尾根で戻ることにします。

 

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YAMAPの地図に危マークがありますが、すぐそこの岩場っぽいですね。高度感以外のものは感じませんでした。

 

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ガッツリ下って見上げる阿弥陀岳。下の写真もなってしまっていましたが、雪山で写真に撮るとたまに空が異常に濃い写真が出来上がることがあります。今回は露出+1 2/3くらい上げてハイライトを下げることで少しリカバリーできたような気がします。

FUJI X RAW STUDIOで現像。

 

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YAMAP用のログを取るために、iPhoneには常時モバイルバッテリーを繋いでいましたが、御小屋山を過ぎたところで充電コードがブラブラしてることに気づきました。フリースの胸ポケットからiPhoneが落ちてコードが外れたようです。写真を撮った御小屋山からまだそれぼど下ってないので5分ほど登り返して雪に突き刺さっていたiPhoneを回収。バッテリーとiPhoneの持ち運び方も考え直さないといけないな。

 

というか充電してなかったらiPhoneを落としたことに気付いていたんだろうか。怖い。

 

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美濃戸口に戻ったら路駐していた車の周りにコーンと黄色黒の棒で工事現場のように囲まれていました。真意はわかりませんが、どなたかがぶつけないような対策をしていただいたと捉え、お手間を取らせて申し訳ない気持ちで一杯です。

 

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路駐。

気まぐれなルート変更。

iPhone紛失。

全て結果オーライでしたが、これじゃいけない。もっと慎重にやってもバチは当たらないはずだ。反省。

 

Camera : FUJIFILM X-T2

Film Simulation : PROVIA

Lens : FUJIFILM XF16-80mmF4 R OIS WR

 

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