涸沢でのんびりするはずが
2021.09.19-20 涸沢 (2,309m 長野県)
お天気に誘われ、紅葉よりも二足ほど早い涸沢へ。
のんびり兼体力試し。
衰えた体力をせめて維持しなければ、どんどん行動範囲は狭まっていく。
山は逃げなくとも体力は逃げるのである。
久しぶりの上高地は神がかっていた。
まあ好天予報だったので当然と言えば当然。
中途半端な時期だったので人はそれほど多くはないだろうとの読みは見事に外れ、人、人、人。
横尾までの平坦な道のりは、ソロだと我先にとギスギスした雰囲気になりがち。後の体力のことも考えて、のんびりと人間観察しながら歩きます。
横尾まで
横尾を過ぎると、不安だったテント担いでの登りが始まります。ペースは相変わらずのんびりですが、やはりキツい。穂高がドーンと見えてくると最後の踏ん張りどころ。
ひゃー、着いた着いた。
テントを張って急いで涸沢ヒュッテのテラスで生ビール!隣に居合わせた滋賀県から来たというお父さんと山の話などをして、こんな時間も久しぶりだな〜なんて思いながら楽しい時間を過ごし、その後お昼寝。
お昼寝から目覚めてボーッとしていたら、ゴゴゴゴとやや大きめな地震が。同時に前穂から奥穂から北穂からガラガラと乾いた音を立てて落石が発生。ヒュッテから避難勧告が出たので、テント場の人たちは一斉に避難しました。
その後何度か余震的なのが来た後収まったので、再びテントへ。
9/19夕方に発生した地震で、穂高から涸沢方面に落石がありました。幸いテント場までは来なかったけど、この後頻発してたので、テントから避難してヒュッテのテラスで寝てた人多数。#涸沢 pic.twitter.com/U9BV9mLMbC
— デリコ☆ (@delicojp) 2021年9月19日
日は沈み、宝石箱のようなテント場の写真を撮りに、三度ヒュッテへ行ってみると、周囲には落石の不安でテントに居られない人たちでいっぱいでした。
その時再び地震が来たのです。
結局、大勢の方がヒュッテ周辺でビバーク状態で夜を明かしたようです。
私は普通にテントで寝ましたが、暗闇に響くあの落石の乾いた音は耳に残ります。
翌日は登山道の安全が確認されるまで、涸沢から上には行かないようアナウンスがあったので、帰りは爆混みすると思い、モルゲンロートを堪能したらすぐ撤収しました。
なんだかのんびりしに行ったはずなのに、色々とドタバタが多かったので、来年こそ紅葉のピークに合わせて涸沢を楽しみたいと思います。
涸沢で地震に遭遇 / デリコさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ