阿寺山 越後の名峰に囲まれて
2020.02.29 阿寺山(1,508m 新潟県)
この週末はコロナウイルスの影響で予定がなくなり、直前に山に行くことに決めた。この冬に一度は予定が流れた阿寺山。前回は心が折れて山頂まで行けなかったので今回こそは。
前々日に降雪があったはずなので前週の日白山と同じような条件かと思って、ワカンは使わずアイゼンでラッセルすることを決意するが、駐車場から10m歩いた時点でワカンを履くことにした。決意とは臨機応変に変わるものである。
先行者は数人。スノーシューのトレースを追っても沈まないことも多く助かるが、ありえないくらい歩幅が広い。暑さもあってすでに汗だく。春が来たか。
南側から雲が取れてきた。山頂に着くまでには晴れるでしょう。でも日陰でこんなに暑いのに、日差しが当たるとどうなっちゃうんでしょうか。
期待していた霧氷ではなく、霧氷寄りの樹氷のようなもの。まだ雲は取れていないのでキラキラ感はないけど、これはこれでキレイ。
晴れてきました。台地まではまだまだ急登が続くので汗は止まりません。無風。
うさぎさん達が縦横無尽に飛び回った跡がたくさん。
いよいよ台地に出ました。先行者達のトレースは五竜岳の方へ延びていて、阿寺山方面はスキーのトレースのみ。もうちょっとだし、せっかくなのでノートレース部分をラッセルしましょうか。膝上までズボズボ。
た、楽しすぎる!傾斜もほどほど、距離もほどほど。登山口から山頂までこんなラッセルなら大変ですが、これくらいなら気持ちよく楽しめます。
この辺りでようやくそよ風が吹いてきて快適。今回はハードシェルなんていらなかったな。
山頂到着!
八海山〜越後駒ヶ岳〜中ノ岳〜丹後山〜巻機山。連なった稜線がぐるっと迫り来る圧巻のスケールにただただ感動しっぱなし。
次回は凹みの真ん中にテントを張ってやる。右側の雪庇尾根から戻って来た先行者によると、正面の端正な五竜岳に3人登ってるらしい。凄いなあ。
名残惜しくも下山開始です。なるべく登りのトレースは崩さないように、トレースの無いところを腿まで潜りながらズルズル下って早い早い。
さようなら八海山と五竜岳。次回は目指すよ。
下から。この何でもなさそうな山の向こうに、あんな素晴らしい景色が広がっているなんて想像し難い。結局最初から最後までワカンで歩き通して自分でもちょっとビックリです。
準備が直前すぎて1泊できなかったのが残念だけど、十分に満足できました。
だって囲まれるのって最高じゃないですか?
Camera : FUJIFILM X-T2
Film Simulation : PROVIA
Lens : FUJIFILM XF16-80mmF4 R OIS WR