Now On Summit

主に登山の記憶

遠見尾根で雪山テント泊を満喫

 

 
2018.03.10-11 遠見尾根 (長野県)
 
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今年になって仕事もプライベートも忙しく、大晦日の谷川岳以来2ヶ月半ぶりの登山。テント泊に至っては昨年9月の針ノ木周回以来半年ぶりで鈍りきった身体にムチを入れたいところです。今シーズン最初で最後の雪テンになりそうです。

 

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大好きな雪の谷川方面を第一に考えていましたが、ヤマテンさんが雲海予想を立てていたので、以前から行ってみたかった後立山の遠見尾根で写真撮りまくってゴロゴロしようという計画。3月の五竜岳は狙ってはいるものの、今シーズンの体たらくでは登る資格無しと判断しているので、割り切った山行となりました。

 

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最初は濃いガスの中の登山でしたが、小遠見山で一気に晴れ渡たり、目の前には爺ヶ岳から白馬三山までの後立山、振り返れば一面の雲海。ヤマテンさんありがとう。

 

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テントを張ってから西遠見山まで散歩に行きました。手を伸ばせば届きそうな五竜の岩壁はかなりの迫力がありました。次に来る時は山頂まで登る決意をして戻りました。

 

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空は超が付くほどの快晴で、夜も満天の星空でした。寒さも思ってたほどではなく、一人星空撮影大会も大変盛り上がりました。

 

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翌朝も快晴と部分的な雲海。登頂日和と思われるこの日、この尾根に泊まった人達はほぼ全員が山頂に向かっているでしょう。山頂を目指せず残念だけど、今回は十分満足できたので下ります。次こそは!

 

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谷川岳で2017登り納め

 

2017.12.31 谷川岳 (1,977m 群馬県新潟県

 

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前回の蛭ヶ岳の一週間後にギックリ腰をやらかしまして(その前にも腰を痛めてるんですけど)、二週間近く会社を休んで療養しておりましたが、12月に入り忙しい毎日を送っていたら治るものも治らない状況でした。2015年の大晦日に快晴ガラガラの谷川岳を味わっていたのが心のどこかに残っており、また大晦日に谷川岳を狙っていました。大晦日に照準を合わせて腰を労わりながらその時を待っていたのですが、26日頃にまた痛み出し、コルセット生活を余儀なくされました。幸い痛みは酷くなることもなく引いてきたので、日帰りで荷物も軽く、天気もまずまずのようなので行けるだろうと判断し、今シーズン初の雪山に出かけました。

 

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クリスマス以降~前日までにかなり降ったようで、先頭はラッセル必至だったかと。最初のゲレンデ脇の斜面が一番大変そうなイメージでしたが、後発組の僕らが通る頃にはシッカリとしたトレースができていました。

 

ゲレンデ脇を登りきったところに雪庇は張り出ていませんでした。雪庇を崩して登りたかったのにちょっと残念。そこから避難小屋までも結構フカフカで、アイゼンでスタートしていましたが、ちょっと失敗だったかなと。徐々に抜かせてもらい先頭に近づくと先行者のアイゼンの方がスボスボ埋まってたのを見て、そのタイミングでワカンにチェンジ。スタートからワカンでもよかったです。

 

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2015年大晦日の熊穴沢避難小屋は半分ほどの埋まり具合で、中に入ってる人も居たくらいでしたが、今回は完全に埋まってました。谷川岳の積雪量の基準ですね。

 

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昼には晴れ間が広がる予報だったはずなのに避難小屋から上はだんだんガスってきて、視界も悪くなってきました。そんな中、かなり長い範囲にクラックが入っており、覗くと少なくとも深さは3mはありました。この地面がもし滑って、大規模な雪崩にでもなったら大変なのですが、どっちに滑るかもわからないような場所にあったので、落ちないように行くだけでした。

 

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抜くことはあっても抜かれることはなかったため、気付いたら5番手くらいを歩いていました。先行者はBCかな。アイゼンも付けてなさそうなツボ足で歩幅がぐちゃぐちゃ。ワカンで歩幅を合わせるのが難しいので新規にトレースを刻んでみたり。そんなことをしてたらいつのまにかあの道標が目の前にありました。小屋もうっすら見えます。

 

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ここまで来たら頂上は目の前。ザクザクザク~と小走りに進みだすとガスが一気に取れてきました。待ってましたよ、この景色。高曇りだけど十分最高です。腰が痛くなったら引き返そうと思ってました。でもむしろ絶好調でいいペースで登れちゃったので拍子抜けです。

 

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小屋まで下りて、風をしのげる脇で休憩していたら、辺りはまた真っ白に。雪もチラついてきたので帰りましょうか。

年が明けて2日頃から、これを書いている6日現在も鼻と喉の調子悪く、成人の日山行は中止です。なんか色々免疫力が弱っているような。情けない。

皆様も体調管理はしっかりと。

 

 

 

 

足慣らしに蛭ヶ岳でも登っておこうか

 

2017.11.12 蛭ヶ岳(1,673m 神奈川県)

 

山の紅葉が最盛期の10月は山以外のお出かけが続いていたのと、紅葉と雪山の間の時期は毎年のことながら山に向かうモチベーションが上がらない時期でもあります。せめて雪山に向けて体力の維持向上のため、近場でそこそこの距離をサクッと登れるこの青根からの蛭ヶ岳は、ここ数年の私の定番ルートです。駐車スペースが狭いので、日の出前到着は必須です。

 

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東海自然歩道の尾根までは尾根ルートと谷ルートがありますが、今まで尾根ルートしか通った事がなく、前回、冬シーズンに来た時に途中で会ったご夫婦に、どっちが楽か聞かれたことがありました。そんな事もあり、今回は谷ルートで登る事にしました。

 

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結果、谷ルートのほうが整備されていて楽だと感じます。ただ、東海自然歩道まで上がっても、尾根ルートと合流するまで若干の上りが続いていて遠回り感が否めません。安全確実に行くなら谷ルート、いち早く登山道に入り、時短(かもしれない)を目指すなら尾根ルートでしょう。

 

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東海自然歩道は樹々の間から白根三山や丹沢方面が望める好ルートです。この時期の早い時間帯だとここまで日陰なので、太陽の温もりも感じることができます。

 

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姫次(ひめつぎ)は富士山の展望ポイントでベンチもあるので休憩に最適です。ここでこの日初めての登山者というかハイカーに会います。蛭ヶ岳山荘に泊まったという外人さんの若者3人組。私が持って来たおにぎりせんべいを分け合い、彼らがカタコトの日本語で、私がカタコトの英語でおかしな会話を楽しみました。

 

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登山道の紅葉はほぼ終わっていて、見るべきは足下かなーと。マツのイエローカーペットを歩きます。

 

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9時。山頂に到着しました。

南アルプス八ヶ岳までくっきりの快晴です。八ヶ岳編笠山の左奥に雪を纏った穂高連峰が見えるんですね。初めて知って感動しました。

 

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南側は丹沢山方面への稜線です。笹の登山道がそそります。

 

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帰りは東海自然歩道か尾根ルートで下りました。

 

季節は秋から冬へ。

雪山も楽しみにしていますが、11月18日現在、腰痛発症で掴まって歩くのがやっとの状況で、雪山予定は白紙に。次歩けるのはいつになるだろうか。

 

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日光白根山 快晴ハイキング

 

2017.09.24 日光白根山(2,587m 栃木県・群馬県

 

紅葉にはまだ早かったな。

雪の無い時期に来たのは初めてな日光白根山。菅沼ルート、弥陀ヶ池から山頂への登りは結構急登で、よく爆風の氷の時期に登れたなーと思えるほど。そういうルートは好きなので苦にはなりませんが。なお過去の冬の湯元ルートは天候不良で撤退しております。

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山頂周辺は広くて、ロープウェイからたくさんの人が登ってきても、休憩するスペースはたくさんあるので安心ですね。天気も良く、気持ちよく歩けました。

 


蓮華針ノ木からぐるっと周回


 

 2017.09.02-03 蓮華岳(2,799m 富山県・長野県)

       針ノ木岳(2,821m 富山県・長野県)

       スバリ岳(2,752m 富山県・長野県)

       赤沢岳(2,678m 富山県・長野県)

       鳴沢岳(2,641m 富山県・長野県)

       岩小屋沢岳(2,630m 富山県・長野県)

 

 

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ずっと気になっていたルート。

蓮華岳も行きたいので、1日目に針ノ木に泊まると2日目は下山まで約10時間のコースタイムになり、そのうち行こうと思って先延ばしにしていましたが、天気が好転しそうなので急遽ソロで行くことにしました。

本来なら今頃夏のロング縦走の最中だったのに、台風の動きが不安定だったので取りやめてウズウズしていたので、やや長いルートを歩きたかったんです。

 

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午後から翌日が晴れる予報だったけど、思いのほか朝から晴れてた。

針ノ木雪渓は崩壊寸前なので、下の方の端っこをほんの数十メートルだけ歩いた以外は夏道。以前来た時は、雪渓でバテて最後の夏道の登りが相当キツかった記憶がある。今回はペースと言い、休憩のタイミングと言い、歩き方が理想に近づいてきたので、しっかり歩けました。やはりキツかったけれど。

雪渓あたりからガスってきたけど、午後は晴れるだろうから気にしません。

 

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いいペースで歩けたおかげでテント場には一番乗り!

前日は早朝から起きていたので寝不足だったこともあり、まずお昼寝してから蓮華岳に行こう。午後晴れるし。

 

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あれれ。

晴れるんじゃなかったのか。晴れてたらものすごく気持ちよさそうな尾根で山頂まで行きましたが、残念ながら晴れず。

 

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今シーズン針ノ木小屋で働いているTwitterのフォロワーさんにご挨拶して、早めに夕飯をとり、翌朝に備えて早寝します。寝てばっか(笑)

 

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予定通り3時に撤収出発です。空は満天の星空。針ノ木山頂に着くころには目も慣れてくると、眼下には雲海が広がっているようです。秋は雲海の季節ですね。

立山側から冷たい風が吹いていましたが、ここまで来て逃げ場もないので小一時間ほど星空撮影しました。

 

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日の出には特にこだわりませんが、時間的に針ノ木岳を下りスバリ岳を目指すことにします。スバリ岳は双耳峰になっていて、手前のピークを登ったところで日の出を待とうと思ったら、もう一つのピークに隠れて剱岳が見えない。こだわってはいませんが、これはいけません。急いでもう一つのピークに行きました。

コーヒーを淹れてパンをかじりながら日の出を迎えました。雲海の上からでる、とても清々しい日の出でした。

 

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周りの山々が焼けるモルゲンロートや滝雲が見れました。針ノ木岳山頂に何人か見えますが、ここスバリ岳は独占です。こういう状況を誰かと共有しないのも寂しいような気もしますが、ある意味「贅沢」ってことで。

 

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最高に気持ちいい稜線歩きでした。

隣に見える山や稜線との距離感。これこそが北アルプスの醍醐味だと思っています。

 

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赤沢岳を過ぎた辺りから、黒部下ノ廊下から吹き上げてくる風が強くなりました。思わずカッパのフードも被るほどでした。作業用のゴム手しか持っていなかったので、オーバーグローブが恋しかったのは本当の話。

 

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鳴沢岳を越えるとガスの中に入りました。相変わらず風は強く体感気温も低いですが、新越山荘に行ったら暖かいものを食べようと、足取りは軽かったです。

ザックの中にはまだパスタがありましたが調理に時間が掛かるので、手っ取り早く小屋でカップラーメンを買ってすすっていたら、同じ方向からソロの若者が到着しました。少しお話をして先に出ましたが、この先何度か抜かれたり抜いたり。

 

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ふと針ノ木峠を見ると、その先に槍の穂先が(笑)

 

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若者とは結局同じようなペースになったので、一緒に下りましょうと言う事になり、バスと電車で帰るとのことなので、車で信濃大町駅まで送ることに。

私の登山スタイルはほぼマイカーなので公共交通機関での登山には興味があり、いろいろ聞かせていただきました。彼の基本始発で出発というスタイルはすごい。

 

そんな彼のヤマレコは↓こちら↓

www.yamareco.com

 

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後半ガスの中に入ってからはずっと晴れることはありませんでしたが、話ながらの下山だったので それほど苦行でもなく楽しみながら下りてきました。ソロで縦走となると誰かが恋しくなるんでしょうかね。かなりの確率で即席パーティができたりします。

それでも名前も聞かないのが私のスタイル。またどこかで会えたら面白いですよね。

 

 

これで針ノ木蓮華から栂池まで繋がりました。

 

 

 

晩夏の大天井岳を満喫

 

2017.08.26-27 大天井岳(2,922m 長野県)

 

  

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北アルプスで好きな山と訊かれれば、間違いなく大天井岳はその一つだ。

 

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理由としていくつか挙げると、テントから10分で山頂、1日目でも稜線歩き、槍ヶ岳が近い、など。そのまま飲めて冷たくて美味しい無料の水場があれば完璧なのだが、残念ながら周辺にはそういう水場は無い。しかしながら何はともあれロケーション。目の前の槍穂高はもちろん、燕から歩いて来た稜線、裏銀座の山々、立山、針ノ木、その奥は後立山まで、北アルプスの名峰が一望できるのである。燕山荘から更に3時間も頑張る必要があり体力的には大変だが、今回のような晴天だと気分的にはそれほど大変ではないかもしれない。

 

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「やべー!最高!」

真新しいトレッキングシューズで普段使いのリュックサックを背負った若者が二人、燕岳を目指して登っていた。聞くと、登山3回目で初めて晴れて初めてのアルプス。そりゃテンションも上がりますよ。歩くペースは早いが、すぐ立ち止まって景色を眺めるので抜いたり抜かれたり。

「何度もすいません。」

気にしないでくれ。君達が一回立ち止まる度にどんどん山が好きになっていく様子が楽しいんだ。この夏で数少ない当たりの日、思い切り楽しんで欲しい。

 

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 この夏は天気に恵まれず、予定していた山行はひとつも行けなかった。いや、「行かなかった」が正しいか。時間とお金と労力を使って、雨やガスで展望のない山頂に立つことを極力避けるためである。この日は色々な天気予報を見て絶対晴れると確信したので、稜線歩きができる大天井岳へ鬱憤晴らしに行った。渇望していた青空だけで、この夏の鬱憤を晴らすのには十分だった。

 

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天候不順の夏 火打山と新潟観光

2017.08.11-15 火打山 (2,462m 新潟県)

 

 このお盆休みは、飯豊連峰を縦走する予定だったが 微妙な天気。行けなくはないが、ガスに覆われた稜線は歩きたくない。という事で予定を変更するわけですが。

予定では 1日目にSLに乗ってから川入の民宿に前泊、山中2泊して下山後に奥胎内ヒュッテで1泊する、プチノンビリな計画で、キャンセル料を支払うのも勿体無いので有効活用しつつ、普段行けない山に行こうということになりました。

飯豊より北側のエリアは天気が悪そうなので、晴れマークも出てる北アルプス北部に近い火打山妙高山を目指すことにします。

 

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SLは磐越西線を走る「SLばんえつ物語」。8/11分発売日にグリーン席を抑えました。

新潟から一つ目の新津駅にパーク&ライド用の駐車場があるので、5日間駐車させてもらうつもりでしたが、予定を変更したので日帰りで駐車します。

 

が、

 

お盆休み初日の渋滞に捕まり、SLの出発時間ちょうどに到着。力強い煙を上げながらゆっくりと発車するSLを駐車場から見送ることに。

どうしよう。

乗れなくてもいいからせめて間近にSLを見たいという一心で、SLを追いかけることにしました。

次の駅、五泉駅には間に合いそうにないのでその次、咲花駅へ先回りして駅前に車を停めさせてもらいました。ローカルな無人駅だったので撮り鉄の皆さんも集まっています。そこに煙モクモクのSLが入ってきて、写真を撮っていた僕らは躊躇しつつも飛び乗りました。周りから見たら「あいつら乗っちゃったよ(笑)」みたいな感じだったと思います(笑)

 

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グリーン車は最後尾に連結されており、入り口に乗務員の方がチェックしていて、グリーン券がないと入れません。最後尾が展望席になっているためだと思います。

 

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チケットは飯豊の玄関口である山都駅まで買ってありましたが、その日のうちに妙高高原に行くつもりなので二駅先の津山駅で戻ることにします。津山駅では20分ほど停車して点検や整備などをされていました。その間は乗客と見物客でホームはごった返していました。

動くSLを乗るのはもちろん、見るのも初めてで、童心に戻って興奮した時間でした。

 

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霧に包まれている妙高高原の笹ヶ峰キャンプ場に来ました。

受付棟にシャワーとコインランドリー、麓にはお風呂もスーパーもあるので連泊も 苦になりませんね。とても快適です。

 

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2日目の朝、夜中ずっと降っていた雨も止みテントを撤収して登山準備をしていたらまた雨。しかもザーザー降りです。1時間ほどで止んだのでカメラはドライバッグの中へ入れ、カッパの下は履いて、いつ降り出しても言いような準備をして出発しました。

最初は木道が続きますが、この後カミナリを伴う土砂降りで、泥濘を通り越して川のような登山道でメンタルをやられます。

 

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高谷池ヒュッテが近づくと雨も止み、青空も見えたりしてテンションも上がりますが、期待とは裏腹に午後の天気は不安定。降ったり止んだり、晴れたりガスったり。妙高山は中止にして、翌日に火打山のみ登る事にします。

 

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3日目、朝起きると真っ白な世界でした。北アルプス北部は2300以上が晴れ予報だったので山頂での晴れを期待して火打山に登ります。

 

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山頂が近づくとガスが取れかかっている!これは期待できそうだ。ヤマテンさんありがとう!

 

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で、山頂。頭の上だけ青空が見えますが周りの景色も隣の山も見えません。少し粘ってみましたが、余計にガスってきて雨になりました。はぁ〜。

 

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天狗の庭まで下りてくると少しガスが取れて、いい雰囲気でした。

山頂方面はこの日はずっとダメそうでした。

 

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下山後また 笹ヶ峰キャンプ場で1泊。お風呂や洗濯をしていたら暗くなってしまって、虫と格闘しながらの食事となりました。こういうキャンプ場は初めて利用しましたが、快適過ぎてハマりそうです。

 

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4日目は夕方までに奥胎内ヒュッテにチェックインするだけなので、下道で新潟県を縦断します。と言っても目的は「どこかで海鮮を食べたい」だけ。上越市からひたすら海沿いを走ります。途中道の駅でツブ貝の串焼きを食べましたが、食事処は何か違うのでパス。漁港があればなーと思っていてら、 ナビに寺泊港の文字が。どうやら魚のアメ横通りがある観光地のようです。

周辺は渋滞していて駐車するまでかなり時間がかかりましたが、美味しい海鮮に辿り着けて大満足です。串焼きももちろんありましたが、生ガキも200円〜とリーズナブルなお値段でした。

 

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新潟の市街地はR8〜R7のバイパスで混雑もなくひとっ飛び。市街地バイパスとしては理想的な形ですね。夕方には奥胎内ヒュッテに到着しました。

飯豊縦走から泥だらけで訪れてもエントランスに汚れ落しの水道があるので安心です。雰囲気のある建物ですが、ロビー階とB1階の大浴場と5階客室のみしか行き来できない謎な建物でした。予約が多ければ3階4階も解放するのでしょうか。でもそうすると大浴場はともかく、食堂はキャパ足りなそうなので食事時間の希望は受け入れられないかもしれませんね。この日は10組ほどしか宿泊していなかったので、お風呂は貸切状態でした。

美味しいお酒と美味しいお料理で楽しめました。

 

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5日目。朝に近くの散策コースを歩こうと思いましたが、サンダルで行けるような感じではなかったので引き返して来ました(笑)

 

今回は飯豊連峰縦走は断念しましたが、また飯豊を計画するなら同じ行程で行きたいと思います。5連休は必要なのでお盆休み以外には考えられませんね。

来年?再来年?さてさて。