霧氷祭りで賑わう塔ノ岳
2019.02.03 塔ノ岳(1491m 神奈川県)
前日に降った雪はそれほど積雪量も多くなかったようですが、冷え込みが半端ないようなので、もしかしたら霧氷かも?と思い行ってみました。
結果、期待以上の霧氷祭りに感動しまくりでした。
塔ノ岳のみでこんなに写真を撮ったのは初めてかも。これはクセになりそう。
地図でたまたま見つけた杓子山に登ってみた
2019.02.03 杓子山(1597.6m 山梨県)
冬の日帰り山行のレパートリーを増やしたいので地図を見ていたら杓子山が目に留まった。これってあの山標がカッコいい杓子山か?と思い調べると、山標がカッコいい杓子山だった。アップされてるのは見たことあるけど何処だか知らなかったので、行ってみることにした。
登りはかなり急で霜柱がたくさんあったので、下りに使うのは厄介なことになりそう。しかし今回は杓子山から鹿留山まで行って、立ノ塚峠から林道で下山する周回ルートを選んだので問題ない。
山頂は360度見渡せる素敵なスペースで、風もなかったのでのんびりと大休憩をするがラーメンを持ってこなかったのを後悔した。こんな雄大な富士山を目の前に食べるラーメンは最高だろうな。山頂には30分ほど居たが誰一人登ってこなかった。こんないい天気なのにもったいない。
杓子山山頂から先は積雪も増え、トレースは2〜3人分になりモフモフを満喫できた。樹林帯なので見晴らしは良くなく、雪がなかったら退屈なルートかもしれない。ふと見渡した時に、木々の隙間から遠く北アルプスが見えた。
鹿留山手前の分岐から下山することになるが、立ノ塚峠の手前まではかなり急。斜度で言ったら登ってきたルートと変わらなそうだが、こっちは岩や根が多数。雪も残っていたのでコケないように慎重に下りる。核心部を過ぎると後は下界までゆるゆると林道を下るだけ。
稜線に雪があったおかげで色々な表情があるルートでした。杓子山のカッコいい山標が見れて満足です。結局この日は誰にも会いませんでしたが、久しぶりに富士山の写真を撮りまくりました。
富士山周辺は行ってるようであまり行ってないので、このエリアを日帰りのレパートリーに一つに追加します。
唐松岳 2019年山初め
2019.01.13-14 唐松岳 (2,696m 長野県・富山県)
『テントですか?』
「せっかくいい天気なので」
とは答えたものの、遠く唐松岳まで来たのだから日帰りで帰るのはもったいない、という以外に、雪山で星空を見るチャンスと言うのが本音である。
冬の澄んだ空気の中で見る星空は格別だ。それが標高2000メートル以上の場所で見るのだから、それはもう麻薬でしかない。いつからこの麻薬中毒になってしまったのか。思い当たるのが2013年9月に立山雷鳥沢でテントを張ったときだろうか。雷鳥沢は360度山に囲まれていて光害が全くないので、肉眼であれほどハッキリと天の川が見えたのは衝撃的だった。
この日は月齢7.1、23時17分には月が沈む。残念ながら天の川が見える時期では無いが、ひと眠りして夜中に起きれば、星空を眺めるにはかなりの好条件ではある。流星群が近づいていなくても流れ星は見れるし、星座なんかわからなくてもいい。とにかく圧倒的に散りばめられた星達が私を待っていると思うとなかなか眠りにつけないものである。
私の住んでる地域では星がせいぜい20個ほど見えれば、今日は良く見えてるなと思えるくらいなので、山で見る星空は非現実的な世界への入口であり憧れでもある。そんな世界を体験するチャンスは貴重で逃すわけにはいかない。雪山×星空は中毒性の高い麻薬なのである。
と、長々と書き連ねたが、この日は午後から天気が悪くガスに包まれていて、明るくなる前ににようやく部分的に星が出ただけだった(笑)
ま、日の出の頃には晴れて絶景を見れたからいっかー(^^)
以下、山行写真どうぞ!
2018山納め 白毛門
12月の雪山は八ヶ岳の天狗岳か谷川岳に登ることが多いですね。
八ヶ岳はまだ雪不足のイメージ。谷川岳もまだまだ仕上がってないと思います。
でも年内最後のチャンスなのでどこか雪山に登りたいが、予報はどこもイマイチ。
谷川エリアが午後から晴れそうだったので、気持ち遅めに出発して、土合駅に駐車できれば白毛門、出来なければ谷川西黒へ向かうこととします。
最初の急登は雪があれば直登ができますが、10cmほどで下は落ち葉なので滑ります。夏道を辿った方が確実でした。
雪庇も徐々に成長中です。
中腹までの雪質はやや湿雪でトレースもあり歩きやすいです。
この日は気温が高く、上は冬用アンダーにTシャツで登っていました。ジャケットを着たのはだいぶ上でした。
上の方ではパウダーになってきて、トレース以外では深いところで1mくらい積もっていたと思います。山頂直下の鎖場は出ていて岩登りがありました。
結局ストックでアイゼンも付けずに登れてしまいました。
岩場はこんな感じ。
もっと積もれば回り込んで楽に登れた気がします。
予報では午後から回復するはずですが…
白毛門の晴れ率低いなー(笑)
蛭ヶ岳は定番ルートで
2018.12.09 蛭ヶ岳(1,673m 神奈川県)
毎年この時期になると登ってるような気がする蛭ヶ岳。
なぜかと言うと、晩秋〜初冬にかけて寒いだけで雪が無いことによる山欲の低下が原因です。
で、冬の雪山に向けて足慣らしを行うわけですが、この道志側から入る蛭ヶ岳のルートが費用的にも体力的にも丁度いいので、毎年この時期に登るのが恒例になりつつあります。
今回はちょっとした事件がありまして。
後半の階段に差し掛かるあたりで、すれ違いの方と挨拶をかわした際
『つかぬ事をお聞きしますが、落とし物をされて戻ってるわけでは無いですよね?』
「?? これから登ります。」
『実はお金を拾ったんですよ…』
と、封筒に入ったお金を差し出された。
私たちはすぐに、落とし主がさっきすれ違った歩荷の方々だと直感した。
この方々が追い付いて手渡せるとも思えないので、預かって小屋に届けることにしました。
蛭ヶ岳は何度も訪れているが小屋に入るのは初めて。事情を話しお金を届けました。
歩荷の方々が当日中に戻ってくるのかと思っっていたら、次に来るのは数日後だそうで。まあ本人の手に戻ってくれればいいか。一件落着。
しかしこのルート、静かでいいなぁ。
山頂はそれなりに人がいるんだけど、途中で会うのはすれ違いで数組のみ。
足慣らしには最適なのです。
ドカ雪が降ったらまた来ようっと。
谷川主脈は稜線好きには最高
2018.10.07-08 平標山(1,984m 群馬県・新潟県)
流れまくっていた友人との縦走計画、三度目の正直でようやく実行へ!狙うは谷川主脈。平標山の家避難小屋泊の翌日谷川岳までブチ抜きます。初日は土合駅から電車バスで登山口まで向かい、小雨の中を平標山の家まで。夕方から風が強くなったのでテントにしなくて正解でした。
翌朝、暗いうちから身支度をして外に出るとガスというか霧雨で気分も下がり気味でしたが、平標山山頂を目指して登っていると、雲を突き抜け星空が広がります。これはアガる!
山頂から下り始めるとガスの中に突入し、仙ノ倉山頂に着く頃にはガスは抜けても高曇りになっていました。ぉぉぉ、さっきまでの空は何処へ行ったんだ?新潟側の雲海がどんどん満ちてきて稜線から溢れます。遠くから見れば綺麗な滝雲なんでしょうが、近すぎてよくわかりません。日の出の時間も過ぎているのに太陽はどこにあるのかわからないし、この先のルート上のピークも雲海の下だし、進むか待つか。20分ほど待っても状況変わらず、進むことにしました。
状況が変わったのがエビス大黒ノ頭から越路避難小屋へ向かう途中でした。1800m以下の雲が晴れ、先の稜線が現れます。おお!いいねぇ!山頂は雲の中だけど、ウネウネした稜線が見えて喜べるなんて、稜線マニアならでは。眼下の山肌には紅葉が見えます。
ピークは雲の中、下りると景色が広がるというもどかしい状況は結局最後の谷川岳まで続きますが、これでもかという稜線と、草紅葉の黄色と熊笹の緑と眼下に広がる紅葉の赤が織り成す風景は、想像を遥かに超えて私の脳裏に焼き付きました。
谷川岳に近づくにつれて、すれ違うパーティが増えて来ます。向こうからしたら主脈に入って我々が最初の対向者なのでしょう。ほぼ100%「今日は何処からですか?」と声をかけられ少しお話をさせていただきました。皆さんそれぞれ色々なルートで新しい発見もあったり、このルートに対して情熱や憧れが感じ取れました。私もやっと憧れのこのルートを歩く機会が来て楽しめていたのですが、もう少し、あと少しだけ天気が良かったら最高だったかな。
紅葉ハイクで賑わう谷川岳は写真だけ撮ってそそくさと西黒尾根へ。何度か登ったことはあっても下るのは初めてです。谷川岳まで9時間ほど歩いて足が終わりかけてからの日本三大急登を下る。ドMですね。西黒尾根を下りてこそ、この主脈縦走は完成すると思っていたので自然な流れでしたが、流石にこたえました。
友人とは初めての山行でした。5〜6年前に長野に移住して、農業のほか色々な活動の傍らトレランもやっていて、私の倍のペースで歩けます。筋肉の使い方を教わり試してみましたが、雑誌やネットで得られる「歩き方」とは真逆な感じで、理屈は理解できても慣れるのは中々難しい。体得できれば登山スタイルが激変しそうではありますが、今回はお預け。殆ど私のペースに合わせてもらいました(笑)
双六の大地へ
2018.09.22-23 双六岳(2,860m 長野県・岐阜県)
週末好天を掴めずにいたらいつの間にか季節が変わっていた。
「明るくなってきた!」「雨止んだ!」何度叫んだか。そんな期待を持ってなきゃ標高は上がっても気分は上がらない。
駐車場の空き具合から、登山道もテント場もそれほど混雑はないと予想していたが、各休憩ポイントにはそれなりに人はいた。
「今日はどちらまで?」
「三俣目指してたんですけど、雨でバテ気味なので双六でいいかなって」
こんな会話が何度か聞こえていた。
稜線に上がると雨も上がりガスも取れ始めている。予報は当たりだ。
予想通り、テント場は選び放題だった。双六のテント場は初めてだ。キャパは相当あるが基本的に斜めっている。小屋に近い砂利の無い区画にテントを張った。
僕は双六を目指していた。というより「双六の大地越しの槍」を目指していた。過去に一度だけ通った双六の大地はガスに包まれて、それは切ない景色だったから。夕刻の時を見計らっていよいよ双六の大地へと上がる。ここで撮りたい写真があり、その為だけに望遠レンズも持ってきたのだが、思っていた写真は撮れなかった。
双六の大地は陰り、僕も下山を始めるころ、正面に見える槍ヶ岳がオレンジ色に染まり、白い月が昇っていた。
天気は良いが風が強めの朝だった。この日は降りるだけ。笠ヶ岳への稜線はまたいつか。登りは雨だったので、見れなかった景色を楽しんでいこう。登りでは数回渡渉したが、それがどこだったかわからないくらいに普通の登山道に戻っていた。
マイナスイオンたっぷりの空気と、ひと月ぶりの山歩きに心が満たされた。わさび平小屋でリンゴをかじったのもその表れだったのだろう。
写真をGoogleフォトから貼り付けられるのを初めて知りました(^^)