Now On Summit

主に登山の記憶

「あずまやさん」と読みます。四阿山。

 

2017.02.19 四阿山 (2,354m 長野県・群馬県

 

強風予報は承知の上、八ヶ岳以外で天気のよさそうな浅間エリアに突撃です。

昨年夏に四阿山根子岳に行ってますが、冬は初めて。

 うひょひょー。

 

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あずまや高原ホテルのすぐ手前にある登山者用駐車場まで、止まらなければ軽のFF車でも行けますが、駐車場まで10mの坂の途中で奈良ナンバーの車がチェーンを巻いていて止まってしまったので、一度緩いところまでバックして巻き終わるのを待ちました。

そこから加速して一気に上りますが、上がりきったらすぐ右が駐車場なので、勢い付きすぎ注意です(笑)

 

ホテル脇の登山届ポストがあるゲートからスタートします。

 

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15分も歩けば牧場の大雪原に出ます。

ここから上部の根子岳分岐まで、自由です!フリーダム!!

トレースを辿るのも良し。新規にトレースを付けるのも良し。

まずは先行の2人が付けたと思われるトレースを辿ります。

 

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風が強そうだったのですが、上部まで平気だろうとニット帽だけで勇みましたが、3分でバラクラバ装着、ゴーグルスタンバイです。

 

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雪質はモナカ雪っぽかったですが硬いところも吹き溜まってサラサラなところもありました。ヒップソリを持ってこなかったことを後悔しました。

登山者よりスキーヤーのほうが多かったです。大雪原の所々にある有刺鉄線には注意してください。

 

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先行の2人の登山者はスキーヤーのトレースを追い右往左往してたので、頂上方面に直線的に向かうべく新規トレースを付けます。

 

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少し上がれば北アルプスもバッチリ。

この日は雲が多く、稜線も所々しか見えなかったので槍ヶ岳以外は何が何だか。。

 

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木々の間から隣の根子岳が見えます。

頂上まで真っ白で雪庇も確認できて上越っぽい山容。

 

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とにかく風が強かったので、霧氷には期待していませんでしたが、部分的に霧氷が見れました。

 

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登山道無視の古いリボンを目安にフリーダムに登って根子岳分岐に到着。下り時に発覚しましたが、みなさん新しいリボンの登山道を上って来た方が多いようです。

しかしまだ0.7kmもあります。この先たしか階段になってたような記憶。

 

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分岐からは一本のトレースで楽しい尾根歩きのはずなんですが、山頂付近だけガスが絶えずかかっていて真っ白です。

強風に飛ばされそうになりながらも、一ヶ所だけ風を避けれる雪庇の下で少しばかりカロリーを摂取していたら、先行のスキーヤーが最後の上りを登っているのが見えました。あそこが階段のとこだな。

 

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山頂も当然真っ白で景色どころではありません。

 

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昨年夏に登った時に休んだ祠の奥。

北アルプス側は木が生い茂っていて浅間山方面しか展望がきかずに不満でしたが、冬は全部を埋め尽くした雪庇が盛り上がってるので360度見放題です。(晴れの日限定)

 

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登ってきたルートを見下ろします。 

いい尾根ですね。晴れた日にまた来たいと思います。

 

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全然関係ない方ですが、北アルプス方面を見つめておられました。

皆思うことはひとつ。

 

「雲取れないかな〜」

 

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北アルプスと反対側、浅間山方面の展望。

右奥に八ヶ岳が見えますが、その手前の二つの山がやけに存在感がありました。

右側が烏帽子岳。左側が湯ノ丸山。こちらもまたの機会にぜひとも。

 

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 下りは無駄にワカンを履いてみたので、霧氷ゾーンで写真を撮るのにバフバフ歩き回りました。

 

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当然食い散らかします。

 

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大雪原はそれ程効果なし。

 

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下りたら山頂方面の雲も取れて青空が目立ちますね。よくあることです。

 

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スキーヤーが7〜8割でしょうか。登山者は数えるくらいしかいなかったような。登山者の中でもスノーシュー、ワカン、アイゼンと様々でした。私は直線的に登っていたら急斜面もあったので、途中からアイゼン着用でした。

特に危険な箇所もなく、天候が落ち着いた日ならトレースも期待できて、雪山初心者にもオススメできる山だと思います。

静かで雄大な景色が観れるでしょう。

 

 

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雪の権現岳は遠いなぁ

 

2017.01.21-22 権現岳(2,715m 長野県・山梨県

 

 

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敗退の記録です。

 

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最低の目標でもあった三ツ頭でテント張れたからヨシとするべきか。

予定では登ったその日のうちに山頂往復する予定だったけど、冬テン泊フル装備は今シーズン初ということもあり、全然ペースがあがらなかった。

 

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下のほうは晴れていたのに、昼過ぎまで雪がチラついてて赤岳どころか権現の山頂も見えなかったけど、三ツ頭に着く頃には予報通り晴れてきて赤岳が現れた。

 

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遅くとも13時くらいにはテント張るつもりだったのに、実際張り終えたのは16時前?15時半とかだったかな?山頂方向にトレースを付けに行く元気もなかった。テント内を整理して、気付いたら夕日がいい感じになっていて、赤岳のアーベンを撮ろうと準備してたら日が沈んでた(笑)

 

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夜中、風のない時間帯もあった。でも朝には風がうなっていて、4時頃には星も見えなくなってたので撤退の準備です。

こういうときは決断も動きも迅速です。

薄暗い中、一旦三ツ頭まで登りかえすと物凄い風で、前回の撤退を思い出す。

 

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雪の権現岳は遠い。

 

 

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2016年大晦日 〆の赤岳

 

2016.12.31 赤岳(2,899m 山梨県・長野県)

 

雪はまだ少ないと思う。

南沢も半分を過ぎた辺りから、動いていても手と首周りが冷たくなって来た。気温はどれほどだろうか。

行者小屋まで3時間。あまり好きではない区間である。

 

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行者小屋から文三郎尾根を登る。

赤岳への登りは、阿弥陀岳経由か地蔵尾根かキレットからしかなく、実はここを登るのは初めて。見るからにきつそうなので避けてきたが、冬なら階段が埋まってて登りやすいと思った。

 

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中岳からの稜線に上がると風は強くなり、ゴーグルを出した。

周りの人も前回よりゴーグル装着率が高くなった気がする。

 

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岩場に差し掛かったこの辺りが唯一の緊張する箇所か?

アイゼン引っ掛けに注意。

 

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山頂到着!

雲ひとつなく、最高の天気。

ヤマテンさんありがとうございます。

 

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横岳、硫黄岳。

日帰りで縦走できる体力が欲しい。

 

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夏に北アルプスの山岳警備隊として唐松山荘に常駐されていたときにお会いしたTwitterのフォロワーさんが、今冬は天望荘で働いているとのことなので行ってみる。

 

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彼は厨房で忙しそうに働いていた。

ありがたいことに自分のことを覚えていてくれて、会話することはできなかったが素敵な笑顔のナイスガイである。ありがとうございました。

この日、天望荘では年越しイベントもあり、さぞかし大変な一日だったでしょう。

いい年越しができたのかな?

 

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地蔵尾根を下り始めると、まず難所のナイフリッジのはずだが、こんな鎖あったっけ?

 

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地蔵尾根を登ってくる方々。

こう見るとなかなか急登。がんばれ!

 

しかし、森が黒い(汗)

 

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行者小屋まで下りてきた。

テントを張る人、これから登る人、みなさん山で年越しかな。

羨ましいけどメジャーなところは人が多すぎて嫌だな。

元旦も晴れ予報だけど、今年は帰って映画「MERU」を見にいきました。

 

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今冬はたぶんもう来ないけど、もっと雪があるときにまた来るよ!

 

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そんな感じで日帰り赤岳は終わった。

なんとなく美濃戸からの赤岳単発ではドキドキワクワクしなくなっている。

体力無いくせに欲望だけは一人前。

ま、ヤマレコ見てるだけで満足しちゃったりするんですけど(笑)

 

  

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塔デ鍋パ

 

2016.12.18 塔ノ岳(1,491m 神奈川県)

 

Twitterつながりでの企画に参加してきました。

30人以上いましたかね?

 

フォロワーの方、数人。

お名前は見たことある方、数人。

以前フォローしてた方、数人。

半分以上の方は知らない方(笑)

 

何も歩荷してないし、お鍋も任せっぱなしで申し訳ありません。

もっと積極的に動き回るべきだったかな(汗)

でも新しい出会いは楽しいですね。

ありがとうございました。

 

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天狗岳で雪山始め

 

2016.12.10 天狗岳(2,646m 長野県)

 

11月の東京に初雪は何十年ぶりだとか、今年の冬は雪が多いのかと思っていたが、なんだか山でもなかなか纏まった雪が降ってないような気がする。

2014年1月に今回と同じ唐沢鉱泉天狗岳~黒百合平~唐沢鉱泉の周回ルートを歩いたときは、駐車場を雪かきしてからスタートし、西天狗と東天狗の間のコルは腰ラッセルほどの積雪があった。この時は天気、気温、風、今回より条件は悪かったが、4シーズン登山靴とゴアのレインウエアで乗り切っている。

かなり寒かった記憶が(笑)

 

駐車場は普通に地面が出ていて拍子抜けしたけれど、前日に少し降ったようで、凍った登山道の上に数センチ積もっている状態だったのでチェーンスパイクを装着して歩き出した。

 

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尾根に乗った辺りでは霧氷祭りが開催中だった。

この日は勝手に9~10時には晴れると決め付けて登っていたが、予報では昼以降だったのでゆっくり歩いて霧氷を堪能していた。

 

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第一だったか第二だったかの展望台を過ぎると積雪量は増えて、雪山感が増した。

西天狗への上りに備えて森の中でハードシェルを着込む。

 

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樹林帯を抜けると岩場の上りになる。

ここまで複数のトレースがあったが、その本人たちらしき3人が引き返してきた。

「雪山の経験が少ないのでやめておきます。」

風も強かったし不安だったんだろう。

 

辛うじて出ているロープを目安に上へ上へ向かって歩いたが、天気は一向に晴れる気配がない。時間はちょうど10時だった。

 

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東天狗でしばらく待ってみたが、晴れるにはもう少し時間がかかりそうなので下る。

下り始めると下のほうだけガスが取れてきた。

(あぁ、今日はこの樹氷がメインだな)

そう思って写真を撮りまくった。

上は見えそうで見えないくらい。まだ青空は見えない。

 

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この方は西天狗の上りで追いついてきた和歌山の方。

会った時点で「黒百合に下りたら晴れますよ」と冗談半分で言ったが、そうなりそうな展開である。

 

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その時は来た。

和歌山の方も「もう一度登りたいくらい」と言っていたが、ようやく見えた八ヶ岳ブルーを目に焼き付けて下りた。

 

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悔しいねぇ。

この日はもう2時間ほど遅く行動するのがベストだったね。というか翌日が仕事じゃなければ泊まりで来ていたはずだ。

夜は綺麗な星が見えていたんだろうなぁ。

日程も気持ちも少し早い雪山始めとなりました。

 

 

 

日本一長い名前の山 牛奥ノ雁ヶ腹摺山

 

2016.11.20 牛奥ノ雁ヶ腹摺山(1,990m 山梨県

 

 

妻のリハビリ登山に、ゆる~く尾根を歩きたいなと。

今回は湯ノ沢登山口から黒岳経由のピストンですが、もしかしたら牛奥ノ雁ヶ腹摺山~小金沢山の尾根が楽しい尾根だったかもしれません。

 

秀麗富嶽十二景の二番山頂でもあるので、ルート上の開けた場所からは、雪をかぶった富士山が綺麗に見えていました。

 

意外にも駐車場は満車で、人気ルートなのかと思ったら、三脚を担いだ方々が何人か下りて来ました。富士山カメラマンに人気のようです。↓この写真にも2人写ってます。

 

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落葉したブナの林でしょうか。

ここに雪が積もると好物の景色になります。

 

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勝手にイメージしていたよりも樹林帯が多く、苔もフワフワと生えています。

 

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山頂手前のいい道。全体的にこういう道のりをイメージしていましたが、少し違ったな〜。

駐車場の標高も高かったので、ピークは2,3つ越えていますが登り標高合計で7~800mくらいで楽チン。

 

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甲府市内は雲海で、奥には南アルプスもくっきり見えていました。

 

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山頂。

後ろは奥多摩方面ですが見晴らしはイマイチ。夏場は絶望的です。

山標にQRコードが貼ってあり、ムフフ画像が見れるみたいです。興味ある方は頑張って見に行って下さい。

 

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南アルプス北部も雪をかぶってます。

また来年。

 

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では富士山4連発。

カメラマンに人気なのもわかりますね。

 

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「ウシオクノガンガハラスリヤマ 」

「ウシオクノガンガハラスリヤマ」


歩きながら念仏のように唱えていました。

妻は覚えられなくて断念したようです(笑)





大天井岳へプチ縦走

 

2016.10.29-30 大天井岳2,922m 長野県)

 
 

2017年から「しゃくなげ荘駐車場」が利用できなくなるらしいので、先取りして「山のたこ平駐車場」を利用して一ノ沢登山口から自転車で下りてみました。

 

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結論から言うと、自分のようなヘタレ足で途中の登り坂は自転車を降りて押しても、しゃくなげ荘から10分前後。自転車で車回収に向かうようなMな方には問題ない距離でしょう。
途中に蕎麦屋やカフェも多いので、のんびりと安曇野サイクリングを楽しむつもりでも行けます。
 
 
 
で、ここから山行レポ。
 
 
麓はそこそこの天気なのに登山口はガス。燕山荘に着くまでひたすらガスの中でしたが、上は晴れてると信じて登っていたので、それほど苦ではありません。
 

 

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 燕山荘が近づくと青空が見えてきて

 

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おおっ!

キター!!

 

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突然姿を現した燕岳はこれまで見た中で一番キレイでした。

先を考えると燕岳はパスするほどにヘタレです。

 

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白い砂と、緑のハイマツと、グレーの岩の配色が絶妙。

 

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周りの山々も山頂周辺だけ雲が乗っている山がいくつもあり、槍もチラチラ見えたり見えなかったり。でも、こんな日に稜線歩きが出来るなんて幸せです。
 

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稜線左側の雲がどんどん上がって来ていますが、右側からの風に押し返されて稜線を超えません。

このまま大天井岳の山頂見えてるうちに到着できるか?

 

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稜線を安曇野側に数m入ると風はなくなり、こんな視界に。
 

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さっきまで一面青空だったのに気がつくと高層のうろこ雲が急速に押し寄せてきました。

大天井岳への登りに差し掛かると日陰になると同時に、ずっと吹いていた強風にも拍車がかかり、防寒対策の為ジャケットを着ます。カッパでは心許ないと思ったので、冬用ハードシェルを持ってきました。

 

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大天荘へ向かってるつもりが山頂へ直登していたのでルートミスしたのかと思い、後続の2人に「おーい、ミスったー!夏道あっちー!」と叫びましたが、「頂上に行く!」みたいなこと言ってたのでそのまま登頂しました。

 

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後に小屋前でテントを張っていたソロの方に「冬道に案内されてるから、直登で正解」と言われ気がついた。ハズカシ//

 

この日、大天荘はこのソロの方と先程の2人、そして私のテント3張りでした。小屋は営業終了してるので正規のテント場ではなく、強風を避けて小屋に寄り添うようにテントを張らせていただきました。

 

 

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テントを張ってから寒くて一歩も外に出ずにシュラフに入りましたが、3時頃少し星が見えていたので全部着込んで撮影タイム。

しかし強風に晒されすぎて30分ともたずにギブアップ。再びテントに戻って暖を取りました。

 

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翌朝、再び山頂へ。

この気軽さが大天井岳が好きな理由かもしれません。

もちろん山頂も小屋もテント場もロケーションは最高です。

 

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日の出を待ってみましたが、雲海の上の雲から出てくるまで時間がかかりそうなので、出発します。
 

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と思ったらすぐに出ました(笑)
 

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日の出前は槍穂に雲がかかっていましたが、徐々に取れ始めています。

 

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無雪期はアルプス中心の山歩きをしていますが、この山行の数日前にお話した方によると「北アルプスがどうでも良くなる程、東北の山は良い」とのこと。ルートやアクセスを検討しないとね。

 

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あの稜線もまた歩ける日が来るのでしょうか。
 

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前日は雲がかかって見えなかった後立山方面は雪が降ったかな?白く見えます。
 

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朝陽を浴びる北穂高と大キレット
 

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常念岳から下りて来る人が見えます。

ここまで上はハードシェルの下にフリース、下はソフトシェルパンツにレイン、ウール手袋にオーバーグローブという真冬並みな格好で歩いてましたが、常念乗越から少し下った風が凌げるところで休憩と衣服調整です。

下から何人も上がってきてました。皆さんお早い出発で。

 

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下りも雲の中に入ったらツマラナイなーと思っていたら、ちょうど雲の上と雲の中の境目くらいが霧氷ゾーンでして、思わずウットリ。
 

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霧氷ゾーンで写真をパシャパシャ撮りながら下っていたら、同じくパシャパシャ撮りながら登ってきた人がどこかで見た顔。7月の後立山で途中まで同じ行程だった方でした。

不思議なご縁ですね(笑)

 
 

大天井岳はこれで3回目になります。

全てテント泊装備で中房温泉から上がっていますが、大天井岳に着くころには毎回グダグダです。燕岳にも登ってから大天井岳まで余裕を持って行けるだけの体力が欲しいですね。

 

夏の後立山4日間が微妙な天気だったので、本格的な冬が始まる前に晴天の稜線を歩けてよかったです。